[メイン] GM : ・序章 オモテ <侵蝕:->
主人公はそれぞれの日常を過ごしていた。何の変哲もない、平和な日々。
そんな時、日本中各地で行方不明者が続出しているという話を聞く。
ニュースにはなっておらず、信憑性に欠けた話ではあるが、共通して、どの人物も夜に……
───夜中の4時44分に、鏡の前で「ブラッディ・ランド」と3つ唱えると行けるという、不思議な異次元の噂話を試そうとしていた、だとか……。
それを聞き、好奇心によるものか、それとも噂話を否定するためか、将又、何となくか、その噂話を試そうとするあなた達。
指定時刻、鏡の前に立ち、あなた達は
「ブラッディ・ランド──ブラッディ・ランド──ブラッディ・ランド───」
───そこであなた達の意識は、薄れていった。
→序章 ウラへ

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : とある高校にて。

[メイン] トオル : 少し肌寒くなった季節、下駄箱の辺りで、「ハァ」と白い息を吐き、待ち人を待つ背の低い少女……一井透。

[メイン] トオル : あだ名は「トオル」。

[メイン] 百木るん : 「あ、トオル~!待たせちゃってごめんね~!」

[メイン] トオル : 「……あ」

[メイン] トオル : 廊下の向こう側からせわしなく走ってくる、トオルより少しだけ背が高い程度の、元気そうな表情と、あとおでこが特徴的な、これまた小さな少女。

[メイン] トオル : 「るんちゃん」

[メイン] トオル : 先程まで無表情、かつ暗い表情で、傍目からでは、何を考えていたのか分からないようなそんな雰囲気を醸し出していたトオルの顔が緩み、笑顔となる。

[メイン] トオル : トオルの前に立つ、この少女の名は百木るん。トオルよりも1つ年上の先輩で、大の仲良しの幼馴染だ。

[メイン] 百木るん : 「日直のお仕事が終わんなくて~、あはは~、次からはちゃんと直ぐに終わらせるように頑張るよ~!」

[メイン] トオル : 「あはは…るんちゃんは、うん、ちょっと、アレだもんね」

[メイン] 百木るん : 「アレって何~!?」

[メイン] トオル : そんな何気ない会話をしながら、帰路を共にする二人。

[メイン] トオル : ふと。

[メイン] 百木るん : 「あ、そういえばトオル~、こんな話聞いたことある?」

[メイン] トオル : 「?」

[メイン] トオル : なんだろう、話って。

[メイン] 百木るん : 「ユー子ちゃんから聞いたんだけどね~、こわ~いお話でね!」

[メイン] トオル : ……う…怖い話……嫌だなぁ。

[メイン] トオル : でもるんちゃんのお話だし、ちゃんと聞かないと……。

[メイン] 百木るん : 「なんだっけなぁ……ゆくえふめーしゃ?が日本中でいっぱい出ててね、それの原因が、なんと!」

[メイン] トオル : ……行方不明者がいっぱい?……正直初耳だけど……るんちゃんがそう言うなら、そうなのかな。

[メイン] トオル : 間違ってたらユー子をぶつ。

[メイン] トオル : うんうん、と相槌を打ちながらるんの話を聞くトオル。

[メイン] 百木るん : 「鏡の前で!「ブラッディ・ランド」って、3回言っちゃったからなんだって!」

[メイン] トオル : …………。

[メイン] トオル : ……?

[メイン] トオル : 「どゆこと?」

[メイン] 百木るん : 「私も分かんない!あはは~!」

[メイン] トオル : ………う~ん。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : そうして家に着き、るんちゃんとの会話で話題に出た「ブラッディ・ランド」について調べるトオル。

[メイン] トオル : ベッドに転がりながら、だらだらとスマホをいじいじ。

[メイン] トオル : 「……本当だ、こんな噂があるんだ」

[メイン] トオル : あとネットの掲示板がヒット。何でも、深夜4時44分に、鏡の前で「ブラッディ・ランド」と3回と呟くと、異世界へ招待されるだとか……。

[メイン] トオル : …………。

[メイン] トオル : 「うそくさ」

[メイン] トオル : ユー子のやつ、変なことるんちゃんに教えて……。

[メイン] トオル : ……うーむ、深夜4時44分……これ、るんちゃんが真似しちゃったら、翌日絶対寝坊しちゃうよね。

[メイン] トオル : だったら、私が試して、何にもなかったよって伝えた方が、いいよね。

[メイン] トオル : そう思い、トオルはこの噂話を試すこととした。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : そして、深夜。

[メイン] トオル : 「ふぁぁ……ねむ……」

[メイン] トオル : 重たい瞼をくしくしと擦りながら、自分の姿が映る鏡の前で……。

[メイン] トオル : 「ブラッディ・ランド……ブラッディ・ランド……ブラッディ・ランド……」

[メイン] トオル : …………。

[メイン] トオル : ……ほら、何も、ない……じゃ……ん。

[メイン] トオル : ──────────。

[メイン] トオル : そうして、トオルの意識が、途切れた。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] 犬神 八千代 : 私はズルいと思うんです。

[メイン] 犬神 八千代 : ──────犬神家、洗面台前。
寝間着姿の犬神 八千代は、悶々と考え事をしていた。

[メイン] 犬神 八千代 : 柊木ちゃんは猫山さんを連れて二人だけの旅行に行ってしまいました。

[メイン] 犬神 八千代 : これを意味するところは………二人で……あんなことやこんなことを……しているとうことです!
……友人である私を差し置いて!

[メイン] 犬神 八千代 : 後から連絡すれば「いや、お前絶対連れて行ったら面倒だろ」と柊木ちゃんに返されてしまいましたが、これは不当です!!!!

[メイン] 犬神 八千代 : ──────そうして、鏡を見つめる。
頭の中にあるのは、学校で耳にしたとある呪文のようなもの。

[メイン] 犬神 八千代 : 曰く、鏡の前で「ブラッディ・ランド」と唱えれば行ける異次元世界。
それが行方不明事件と絡み、問題となっている……らしいのだが。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ふこーへーーですーー!!」

[メイン] 犬神 八千代 : そんなことも気にせずに、ただ叫び。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ブラッディランドブラッディランドブラッディランド!!」

[メイン] 犬神 八千代 : 鏡の前でまくしたてる。

[メイン] 犬神 八千代 : これでもし異次元とやらに飛ばされたら置いてった二人の責任です!!!

[メイン] 犬神 八千代 : 私を置いてくのが悪いんですからね!!!

[メイン] 犬神 八千代 : ──────その時。

[メイン] 犬神 八千代 : ぐらり。

[メイン] 犬神 八千代 : 犬神の体が揺れ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……あ……れあれ?」

[メイン] 犬神 八千代 : ……ほんとうに……裏世界に………?

[メイン] 犬神 八千代 : ……………。

[メイン] 犬神 八千代 : ──────犬神の意識は、黒に刈り取られた。

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 真っ暗な廊下の中央を進む“一体”

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 一体何かと目を凝らしてみれば……
人形であるの事がわかるだろう

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : クルクルと爪先を軸にして回転しながら
マスターからの命令を忠実に……

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「はぁ……かったるいですねぇ。何もなかったって言ってもう帰りましょうか?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 忠実に…

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ていうか、こういう任務はあのバカがやればいーんですよ」
「ガリィちゃんは他にも仕事が沢山あるのに……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 忠……実……

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「というわけで……代わってもらえません?」
「なんなら、アンタに任せたってマスターに報告して終わらせますから」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 忠義という言葉をすた袋の中に押し込み海に捨てたこの人形が気安く隣の彼女──彼女も人形──に気安く語る

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「あたしだって暇じゃ無いし、そもそも任された仕事は自分でやるんだゾ!!」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : ミカ・ジャウカーン
青いガリィ 赤いミカ
色合いも反対ながら立ち振る舞いもまた真逆

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 一見人間そっくりのガリィ

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 見るからに鉤爪が人体のラインを崩すミカ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 対比し続ければキリがないが……共通点は簡潔、彼女達は人形だ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : “マスター”に作られ、命令に従う
この物語に必要なのはその情報だけ

[メイン] ミカ・ジャウカーン : よって閑話休題騒がしい舞台に視点を戻せば──

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「てゆーか、やる事が何か分からないのに引き受けろ、なんて無茶振りだゾ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あァ?まあ、それもそうですか」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「メモによると……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「4時44分に鏡の前でブラッディ・ランドと3回唱える」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「こーすれば異世界への扉が開くから、そこを調査して来て欲しいんだってさ」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「ブラッディ・ランド?なんだか楽しそうだゾ!」斜め上に視線を向け……

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「ところで、どんな風に三回唱えるんだゾ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なんだ、引き受けてくれる気になったんですか?」
「リズムとかは無いらしいですけど……」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「お手本を見せて欲しいんだゾ」
ガリィを真似て少し戯ける

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「仕方ないですねぇ……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ブラッディ・ランド♪ブラッディ・ランド♫ブラッディ・ランド♩」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「こーんな風に、歌い上げると良いらしいですよ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 意地の悪い笑みを浮かべ、顔を上げると……

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「じゃ、頑張るんだゾ〜」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 時刻はピッタリ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「え、は?」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「ガリィのお仕事なんだから、自分でやらなきゃダメなんだゾ〜」
鉤爪を大きく振ると、赤い人形は去っていく

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ま、まさかこのワタシがミカに謀られる!?そ、そんな……」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「バナナ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「勝手にギャグにす──」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : パタリ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 怒鳴ろうとした一瞬に、電池が切れたみたいに静止して

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 意識はそのまま白に飲まれて消えていった

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] カネコ :  

[メイン] カネコ :  

[メイン] カネコ : そういえば、こんな話を聞いた

[メイン] : 「最近○○ちゃんが家に帰ってないんだって~…」

[メイン] カネコ : ふぅん、また親と喧嘩でもしたんじゃないの?

[メイン] : 「それが…前みたいに何処かに転がり込んでるわけでもないそうだよ?」

[メイン] カネコ : へぇ、じゃあ…誘拐とか?

[メイン] : 「それがね~、みんなは"アレ"じゃない?って言ってるんだ」

[メイン] カネコ : アレ?

[メイン] : 「ブラッディ・ランド」

[メイン] カネコ : …へぇ

[メイン] カネコ : へぇ、そう

[メイン] カネコ : 正直、どうでもよかったけど

[メイン] カネコ : でも、何というか

[メイン] カネコ : 気に入らないのよね

[メイン] カネコ : その子、ただのメンヘラじゃない

[メイン] カネコ : 今度は連絡しないで居なくなっただけじゃないの?

[メイン] カネコ : いつも目立ちたがりのその子、三回目には注目すらみんなしてなかったじゃない

[メイン] カネコ : だけど今度は、ふぅん

[メイン] カネコ : その噂があるから、そんなに浮足立って話すのね

[メイン] カネコ : まぁ、良いわ

[メイン] カネコ :  

[メイン] カネコ : 風呂上り、髪を整えつつ携帯を取る

[メイン] カネコ : 洗面台の前で、プライベートのくせに愛想笑いをしながら画面を覗けば

[メイン] : 「そういや、そろそろ時間じゃない?」

[メイン] カネコ : 「時間?夜勤でもしてたのかしら」

[メイン] : 「違うよ、ブラッディ・ランドってやつ」

[メイン] カネコ : 「ああ、そういえばそうね」

[メイン] カネコ : ちらりと見れば04:42

[メイン] カネコ : まぁ、忘れていたわけでもない

[メイン] カネコ : 「…そういえば」

[メイン] カネコ : 「あの子の噂、丁度いいし確かめてみるかしらね」

[メイン] : 「ええ~、○○助けにでも行くの~?」

[メイン] カネコ : 「本気にしてるわけないじゃない、でも噂だから気になるのよ」

[メイン] カネコ : 実際気になるから狙ったのだし

[メイン] カネコ : どうせ、すぐだ

[メイン] カネコ : 確かめてしまえば、このまま

[メイン] カネコ : くだらない噂に紐づいた、あの子の噂も笑い話に終わるだろう

[メイン] カネコ : 「…ま、今時そんな都市伝説流行らないでしょ」

[メイン] カネコ : 「だって、こうやってすぐわかるんだしね」

[メイン] カネコ : 鏡を覗けば

[メイン] カネコ : 愛想笑いの崩れた、私の面が覘いて

[メイン] : 「あと~…4、3、2、1…あ、44分になったよ~」

[メイン] カネコ : 「はいはい、えーっと」

[メイン] カネコ : これで

[メイン] カネコ : 「ブラッディ・ランド」

[メイン] カネコ : 「ブラッディ・ランド」

[メイン] カネコ : 「ブラッディ・ランド」

[メイン] カネコ : …おしまい

[メイン] カネコ : 「…はぁ」

[メイン] : 「どうだった?」

[メイン] カネコ : 「なんともないわよ」

[メイン] カネコ : 画面を覗けば

[メイン] カネコ : 映り込む、通話画面が

[メイン] カネコ : ぐらりと、揺れて

[メイン] カネコ : 視界が──

[メイン] カネコ :  

[メイン] : 「カネコ?」

[メイン] : 「あれ?どうしたの?」

[メイン] : …プツッ

[メイン] カネコ :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 銃声。

[メイン] 尾形 百之助 : 発砲音と言うものは、思ったより気が抜けたものだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 慣れてしまえば、携帯の電子アラームの方がうるさく感じるほどだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 『鹿』を撃った男は、猫のような横長の瞳を細めながら、軽くオールバックを撫でつけて、アイアンサイトから目を離す。

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形百之助。猟師。

[メイン] 尾形 百之助 : すくなくとも、公的書類ではそういうことになっている。

[メイン] 尾形 百之助 : 注意深く双眼鏡を取り出して、『鹿』を注視する。スコープは使わない。夜だろうと月明かりの照り返しで位置がバレる可能性がある。尾形はそれを好まない。

[メイン] 尾形 百之助 : そして、その確かな絶命を確認してから、尾形は携帯電話を取り出して、どこぞに繋げた。

[メイン] 尾形 百之助 : 「もう死んでる。死体はそっちで好きにしてくれ」

[メイン] 尾形 百之助 : それだけ伝えて、携帯を懐に放り込み、撤収を始める。

[メイン] 尾形 百之助 : 手早く銃を布でくるんだ後、ロッドケース……釣竿入れに放り込み、薬莢を拾う。あとは適当に現場を散らかしておく。まるで浮浪者がそこにいたかのように、わざとゴミを散らばらせて、ビルの屋上から出ていく。鍵は事前に壊してある。

[メイン] 尾形 百之助 : コートのフードを目深に被り、夜の繁華街を歩く。昨今の世相の影響で人は減っているとはいえ、尾形が先ほどいた場所と比べれば賑やかすぎるくらいだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 思わず、溜息をつく。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……全く、騒々しい街だ」

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形はあまり都会が好きではない。じゃあ田舎が好きなのかと言われると勿論違うが、まぁここよりはマシだろう。

[メイン] 尾形 百之助 : ここは尾形の居場所ではなかった。

[メイン] 尾形 百之助 : ここに尾形の居場所はなかった。

[メイン] 尾形 百之助 : 生まれた時から、漠然とそんなことを感じ続けていた。

[メイン] 尾形 百之助 : 何もかもに、違和感しか感じない。

[メイン] 尾形 百之助 : さまざまな職を転々とし、様々な土地を渡り歩いた。

[メイン] 尾形 百之助 : だが、どこにも尾形の居場所はなかった。

[メイン] 尾形 百之助 : 銃を握っている時だけが、尾形に安らぎを感じさせた。

[メイン] 尾形 百之助 : 国籍を変えることも考えた。

[メイン] 尾形 百之助 : しかし、それだけは何か違う気がしていた。

[メイン] 尾形 百之助 : 理由はわからない。言葉でも説明できない。

[メイン] 尾形 百之助 : 一度はフランスで外人傭兵部隊にいったこともある。

[メイン] 尾形 百之助 : 戦場はそれなりに居心地がよかった。

[メイン] 尾形 百之助 : だが、それも「何か違う」のだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 結局、日本に戻って今は古臭い猟銃で「鹿撃ち」をしている。

[メイン] 尾形 百之助 : ボルトアクション式の古い銃。傭兵をやっていたころに使っていたそれと比べたら、骨董品もいいところだ。

[メイン] 尾形 百之助 : だが、これを握っている間だけは……尾形は確かな安らぎを感じていた。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……」

[メイン] 尾形 百之助 : 明かりが落ちた街のショーウィンドウに、自分の姿が映る。

[メイン] 尾形 百之助 : 間抜けな姿だった。この冬の、しかも町中でロッドケースを背負い、フードを被ったコートの顎髭の男。不審なんてレベルじゃない。

[メイン] 尾形 百之助 : なのに誰も自分を警戒しない。誰も緊張を持たない。誰もが緩んで撓み切っている。
……すぐ間近で、『鹿』が死んでいるというのに。

[メイン] 尾形 百之助 : 街の時計は、4時44分を示している。そろそろ、日が昇り始める時間。

[メイン] 尾形 百之助 : ――そういえば、くだらない噂を聞いた。

[メイン] 尾形 百之助 : 4時44分、大きな鏡の前で「ブラッディ・ランド」と三回唱える。

[メイン] 尾形 百之助 : そうすると……『此処ではないどこか』に行けるという噂。

[メイン] 尾形 百之助 : 眉唾もいいところだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 丑三つ時でも街が眠らない国になって、この国はずいぶん長くなっている。

[メイン] 尾形 百之助 : 昼に働くことだけがスタンダードではなくなり、尾形も含めて夜にうろつく人間だって、もういくらでもいる。

[メイン] 尾形 百之助 : ようは簡単に試せる。

[メイン] 尾形 百之助 : なのに噂止まり。

[メイン] 尾形 百之助 : それがどういう意味なのかは……答えは火を見るより明らかだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……ははは」

[メイン] 尾形 百之助 : その場から、尾形は立ち去ろうとしたが。

[メイン] 尾形 百之助 : どうせ、帰ってやることもない。

[メイン] 尾形 百之助 : 銃の手入れくらいだ、それだって急ぎじゃない。

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形は、猟師仲間からは「山猫」と仇名されている。

[メイン] 尾形 百之助 : 猫は気まぐれだ。

[メイン] 尾形 百之助 : それがどういう意味なのかは、それこそ。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : ――火を見るより、明らかだ。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] GM : ・序章 ウラ <侵蝕:1>
気が付くと、そこは真っ白な、四角い空間であった。
ここであなた達は、もしかしたら初めて顔を合わせるのかもしれない。
中央にはテーブルとイス、そしてモニター画面。左右には扉があった。
左右の扉には「休憩室」と「武器庫」と書かれており、開いて覗き見ても、その向こうはその名前の通り
「休憩室」には綺麗なソファーやベッドが、そして「武器庫」には鋭利なナイフや、散弾銃、チェーンソー等々が置かれてあった。
この場所には、あなた達しかおらず、モニター画面は髑髏のマークが映し出されているだけであった。
あなた達は、この状況について、そしてお互いについて話し合うことになるだろう。
→第1章 オモテへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 9 → 10

[情報] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 5 → 6

[雑談] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 4 → 5

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 侵蝕 : 5 → 6

[メイン] system : [ カネコ ] 侵蝕 : 0 → 4

[メイン] 尾形 百之助 : 発狂

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : ――最初に目を覚ましたのは、尾形だった。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……ブラッディ・ランドっていうには、随分と清潔だな」

[メイン] 尾形 百之助 : 皮肉気に笑ってから、オールバックを軽く撫でつけて、周囲を確認する。

[メイン] 尾形 百之助 : あるのは「休憩室」と「武器庫」、自分の他にも女が数人眠っている。

[メイン] 尾形 百之助 : ソファから身を起して、身体チェック。持ち物は何一つ奪われていない。

[メイン] 尾形 百之助 : 髑髏マークが映ったモニターを見てから……尾形はにやりと笑った。

[メイン] 尾形 百之助 : ロッドケースから、銃を取り出し、布を捨てて。

[メイン] 尾形 百之助 : ……安全装置を外す。

[メイン] 尾形 百之助 : モニターに銃口を向けて、にやりと笑った。

[メイン] 尾形 百之助 : 「『鹿撃ち』には丁度飽きてたんだ」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 形質:勇猛
クラヤミ:強襲。侵蝕分だけダメージアップ。
禁忌:代替判定してはいけない。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] トオル : むくりと、重たい体を起こし、辺りを見渡す。

[メイン] トオル : 「…………え」

[メイン] トオル : 目に入る、猟銃を手にする男。

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] トオル : 体が鉄のように硬直する。

[メイン] カネコ : 「あら」

[メイン] 犬神 八千代 : 「むにゃむにゃ…もう食べられませんよ……」

[メイン] 犬神 八千代 : 呑気そうに、そうつぶやきながら。

[メイン] 尾形 百之助 : 「よう、お嬢ちゃん達」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「────」

[メイン] カネコ : 夢見心地は、最悪という奴ね

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : カラン

[メイン] カネコ : 「…誘拐か何かかしら」

[メイン] 犬神 八千代 : ゆっくりと体を起こして、辺りを見回す。

[メイン] トオル : 「な、なんですか……貴方……」

[メイン] 尾形 百之助 : 気安く、尾形は声をかけた。銃口を下げながら。

[メイン] 尾形 百之助 : 「誰でもいいだろ」

[メイン] トオル : 銃口を下げたことに、少し安堵しつつも、警戒心は、強く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……うぇえええ!!?!?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「お嬢ちゃん達はそれとも知り合い同士か?」

[メイン] カネコ : 「そんな物騒な物持ってたら、ねぇ?」
流石に、冗談と思いたいが

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 不思議が物音と共に、バレリーナのようなポーズを取る

[メイン] 犬神 八千代 : オーバーなリアクション。

[メイン] トオル : 「…………」
尾形の問いに、改めて他3人を見つめる。

[メイン] カネコ : 「さぁ、私は誰も知らないけど」

[メイン] 尾形 百之助 : 親指で、「武器庫」を指さす。

[メイン] 尾形 百之助 : 「そこにあっただけさ」

[メイン] トオル : そして、首を横に振る。

[メイン] カネコ : 「…ああ、そう」

[メイン] 尾形 百之助 : 「他にももっと物騒なもんも一杯あるみたいだぜ」

[メイン] カネコ : 随分な夢、ね

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 全身の各所を伸ばし、回し、動かし
動くかどうかを確かめる

[メイン] トオル : 「……物騒な、もん……」

[メイン] カネコ : 「成程…」

[メイン] トオル : ごくり、と唾を飲みこむ。

[メイン] カネコ : 「まぁ、良いわ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…え、ええっと」

[メイン] カネコ : 「…ああ、いや?」

[メイン] トオル : 眉を顰め、強がりながらも、拳は震えていた。

[メイン] カネコ :

[メイン] カネコ : そういえば

[メイン] 犬神 八千代 : 「……あなたがここに連れてきてたり……」

[メイン] カネコ : ブラッディ・ランドと唱えたのが、最後の記憶…

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] 犬神 八千代 : ……違和感。

[メイン] カネコ : 「噂の場所にしては、ふむ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「身体の方に変化ナシ、嬲り殺しの為捉えたわけでもなさそうですね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「生憎とくだらない都市伝説を試しただけさ」

[メイン] トオル : ていうか……ここ、どこ……?
この人ら、誰なの……?

[メイン] カネコ : 「…まぁ、いいわ」
目元を抱える

[メイン] 犬神 八千代 : 記憶は……途切れたものは、確かに……うーむ。

[メイン] トオル : 「……!都市伝説って……」

[メイン] トオル : 心当たりはあった。

[メイン] カネコ : 「…だとしても、イメージとは別ね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、お嬢ちゃん達もそうなのか」

[メイン] 尾形 百之助 : ニヤリと笑う。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……はぁ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……都市伝説……ああ、あの…」

[メイン] トオル : 「─────"ブラッディ・ランド"」

[メイン] カネコ : …そうか

[メイン] 尾形 百之助 : 「『お揃い』だな?」

[メイン] カネコ : コイツら、本物かもって事?

[メイン] トオル : ……お揃い……この人達も、私と同じように……。

[メイン] カネコ : 夢だから、気楽に振る舞ってたのに

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「何やら騒がしい連中はいるし、なんなんですかね?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「確かにそうみたいですね!」
元気よく返事。

[メイン] カネコ : 「…お揃い、ねぇ」

[メイン] トオル : 「………一先ずは……信じますよ」
尾形を見ながら。されど警戒心は弱めず。

[メイン] カネコ : 「まぁ、でも」

[メイン] 犬神 八千代 : 銃を下げてくれたみたいだし、あの男の人も悪い人ではなさそう。
まあ話し合いできそうでもあるし。

[メイン] カネコ : 「そんな物持たせるわけだし、ろくな仲間にはなりそうにないわね」

[メイン] トオル : ただの女子高生であっても、なんとなく分かる。
この目の前にいる男……尾形は、"普通"じゃない。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……」

[メイン] 犬神 八千代 : そして他の子は、可愛い同年代くらいの女の子ばかり。

[メイン] カネコ : 「しかし、まぁ…」

[メイン] トオル : ……でも、話は通じるみたいだから……だから、まだ……決めつけるには、早いよね……?

[メイン] 犬神 八千代 : ……一人じゃなくて、よかった……

[メイン] 尾形 百之助 : 「御挨拶だな、まぁいいけどな」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : しっかし、こいつら無駄に肝が据わってますね
ここまでキメキメのポーズ取られて完全スルーします?

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、銃を抱えたまま、ソファに座り直して。

[メイン] カネコ : 「そりゃあね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : しかも武器持ってる不審者付き、それで悲鳴も上げない……

[メイン] トオル : 「………」
一先ず、テーブル前にあるイスにちょこんと座る。

[メイン] カネコ : 「…しかし」

[メイン] 犬神 八千代 : 「まあ、初めましてですからね!」
椅子へとちょこんと座る。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ああ、いわゆる狂人の類の群れですか

[メイン] 尾形 百之助 : 「とりあえず、好きな武器を取れよ。そういう『趣旨』なんだろ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 恐ろしいですねぇ、人間って
こんなおかしな人がのさばっていられるだなんて

[メイン] カネコ : 「…武器、ねぇ」

[メイン] カネコ : ふらりと起き上がり

[メイン] 犬神 八千代 : 「……趣旨、ですか?」

[メイン] トオル : 「………」

[メイン] カネコ : 「こんな腕で扱えるものがあればいいけど」
細腕を捲り上げつつ

[メイン] 犬神 八千代 : この部屋、そしてこの異常事態にも拘らずもピンと来ていない様子で。

[メイン] 尾形 百之助 : 「仕方ねぇな」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ま、彼方も此方に用がないなら都合がよろしい

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、武器庫に向かって歩き出し、適当に物色する。

[メイン] カネコ : 「あら」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 武器が必要かは怪しいけれど、好き勝手に取らせていただこう

[メイン] トオル : 尾形の様子を、じっと見る。

[メイン] カネコ : 「そういうの、見繕えるんだ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「男の子なんでね」

[メイン] カネコ : 「らしいと言えば、いいのかしらね」
まぁ

[メイン] トオル : 「子って年齢じゃないでしょ……多分」

[メイン] カネコ : カタギじゃないでしょうしね

[メイン] 尾形 百之助 : 「銃なんてどうせ全員使えないだろうから、これでいいだろ」

[メイン] カネコ : なんて思いつつ、その様子を見つつ

[メイン] カネコ : 「…ふうん?」

[メイン] 犬神 八千代 : ……この環境、実際おかしいと思うんだけど……
まあ、他に人がいる分よっぽどいい。

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、ナイフをいくつかと、スタンガンを並べる。

[メイン] トオル : 並べられた武器の群れに、また固唾を飲みこむ。

[メイン] カネコ : 「護身用、にしちゃやりすぎかもだけど」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ほえ?……あーー、護身用ってこと!?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 武器庫の中で武器を眺める

[メイン] トオル : さすがに、冷や汗が垂れる。

[メイン] カネコ : 「まぁいいでしょ、こんな場所だしね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ブラッディ・ランドだからな」

[メイン] トオル : 「……ま、待って、これ……」

[メイン] カネコ : 「ブラッディ・ランド、ねぇ」

[メイン] トオル : 「本物……?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「『血が見れる』んだろうし、用心くらいはしといて損はないだろ」

[メイン] カネコ : 「…そうじゃないの?」

[メイン] トオル : 「それも……本物……?」
尾形の持つ銃も見て

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ……

[メイン] 尾形 百之助 : 「本物だ」

[メイン] 犬神 八千代 : 並べられた武器を見つめる。
……まあ、ナイフは予想外だけど……

[メイン] 尾形 百之助 : 「おっと、狩猟免許ならあるぜ?」

[メイン] カネコ : 手に取ったナイフを軽く髪先で滑らせたら

[メイン] トオル : 「狩猟……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「『鹿撃ち』が得意でね」

[メイン] カネコ : はらりと、髪が落ちる

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : こんなに用意して、何をさせたいのやら

[メイン] トオル : ……そ、そっか……狩猟の人……だから、分かるってこと……なのかな……。

[メイン] カネコ : 「…ま、いいか」
適当に仕舞いつつ

[メイン] 犬神 八千代 : 「…鹿撃ち……」

[メイン] トオル : ………ということに、しておこう。
疑えば疑うほど、怖くなってくる。

[メイン] カネコ : 「それじゃあ狩猟のお兄さん」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ってことは、頼れそうですね!」

[メイン] 尾形 百之助 : 「なんだ?」

[メイン] カネコ : 「何かあったら頼っての良いのかしら?」
肩を揺らして

[メイン] トオル : 私にどうこうする気配が無いなら、今は……従うのが……いい、はず……。

[メイン] 尾形 百之助 : ニヤリと笑って。

[メイン] 犬神 八千代 : ひょこひょことポニーテールが揺れる。

[メイン] 尾形 百之助 : 「頼りたいのか?」

[メイン] トオル : 「………」

[メイン] カネコ : 「"男の子"でしょ?」
薄く笑いながら

[メイン] 尾形 百之助 : 「お嬢ちゃん達が俺を信頼したいようには見えないがな?」

[メイン] トオル : 「………自分の身は、自分で何とかするし」
そう言い、ナイフやスタンガンをスルーし
金属バッドを手にする。

[メイン] 犬神 八千代 : 「そうですねえ……」

[メイン] 尾形 百之助 : 口笛を吹く。

[メイン] カネコ : ちらりと他所を見つつ

[メイン] 尾形 百之助 : 「センスがいいな、お嬢ちゃん」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……色々ありますけど、武器なんて持った事もありませんねぇ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「鈍器は無難だ」

[メイン] カネコ : 「ま、何かあったらその時はその時でしょうね」

[メイン] 犬神 八千代 : 「もしかして、同じ理由でここに連れてこられたなら…」

[メイン] トオル : 「……ぅ……」
視線を逸らす。

[メイン] 犬神 八千代 : 「全員、仲間じゃないですか」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「チェンソーとか映画でよく見ますし、これにしましょうか」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ただし、振りかぶる時は必ず両手で握って、思い切りやれ。打ち込むつもりでやるんじゃない」

[メイン] カネコ : 仲間、か

[メイン] 尾形 百之助 : 「『吹っ飛ばす』つもりで振るんだ」

[メイン] 犬神 八千代 : にっこりと、そう言う。

[メイン] トオル : 「っ………!」

[メイン] カネコ : どうなんでしょうね、分かったもんじゃないけど

[メイン] カネコ : まぁ…

[メイン] トオル : 背筋が、固まる。

[メイン] カネコ : 「そういうことなら」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうすりゃ俺だって骨がイカれる。当たり所が悪けりゃ即死だ」

[メイン] トオル : 「ぅ、うるさい……そんなこと、分かってるし……!」

[メイン] カネコ : 「アンタは信頼しても良いのかしらね?」
犬神を見つめる

[メイン] 犬神 八千代 : うん、私たちは仲間。

[メイン] 犬神 八千代 : 「うーーーん…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「お待たせしました〜!」
一人で動いてもスルーするような方々ですし。待ってないでしょうが

[メイン] 犬神 八千代 : 考え込む仕草をした後。

[メイン] 尾形 百之助 : 「あと、殺すつもりなら横に振るなよ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…私はあなたのこと、信用してますよ!」

[メイン] トオル : ……想像した、このバッドで殴って、この人の骨が、ベコベコなる姿を。
気分が、悪くなった。

[メイン] 尾形 百之助 : 「縦に『振り下ろす』んだ」

[メイン] カネコ : 「待たせるような事があったかしらね」
ガリィを見た後

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「…………」

[メイン] カネコ : 「…そう」

[メイン] トオル : 「っ…………!!」
表情がさらに強張る。

[メイン] カネコ : 「じゃあそれでいいわ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「いえいえ、武器とか選ぶのに手間取っただけですヨォ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「まあまあ!」
尾形とトオルの間に入る。

[メイン] カネコ : 「私もそうしとくから」
クスクス笑いつつ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : まあ、使う予定もないので適当に選んだんですけれど

[メイン] カネコ : 「…武器の、ねぇ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「あんまり怖がらせないであげてくださいよ、ね!」

[メイン] トオル : ……きっとこの人は、善意で、言ってくれてる……はず……。
そうだと、思いたい……きっと、そう……。

[メイン] 犬神 八千代 : 尾形の方に向いて。

[メイン] カネコ : 「その大層な工具が、か」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そういうつもりはないんだけどな」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「映画でよく見ますし、いいんじゃないですか?」

[メイン] トオル : 「あ……」
犬神の仲介で、少し安堵の表情を見せる。

[メイン] 尾形 百之助 : 軽く肩を竦めてから。

[メイン] 犬神 八千代 : 「あはは…こんな状況でもありますから」

[メイン] カネコ : 「まぁ、アンタが良いんならいいんじゃない」
どう考えてもまともに使えなさそうだけど

[メイン] カネコ : 「…でもま」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…大丈夫でしたかね?怖そうなら、言ってくれて大丈夫ですよ?」
と、トオルにも言っておく。

[メイン] カネコ : 「使わないにしても、持ってて安心できるなら得よね」
そんな様子を見つつ

[メイン] トオル : 「………別に、平気だし……」
視線を逸らしつつ

[メイン] トオル : 「………ありがと」

[メイン] トオル : 小さく、呟く。

[メイン] 犬神 八千代 : それに満足そうな顔をし。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらまあ……早速お仲がよろしくなったところで」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「名前も知らない相手が武器を持っているのも不安でしょう?」
「自己紹介の時間にしません?」

[メイン] カネコ : 「…ああ、そう」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はパスだ」

[メイン] カネコ : 「まぁ、アンタで呼ぶには多いし」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、どうしてですかぁ?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…はっ、私としたことが!名前を……!」

[メイン] トオル : 「………」

[メイン] カネコ : 「…お兄さんはお兄さんでいいか」
特に困ったでもなく

[メイン] 犬神 八千代 : うっかり、と言った様子で口に手を当てる。

[メイン] トオル : 尾形とガリィのやり取りを見つめる。

[メイン] 尾形 百之助 : 「おいおい、どうしてってか?」

[メイン] 尾形 百之助 : 口元だけで笑みを浮かべて。

[メイン] 尾形 百之助 : 「これから『俺達で殺し合い』になるかもしれないんだ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら」

[メイン] トオル : 「っ…………!!」

[メイン] カネコ : 「…」
まぁ、でしょうね

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「殺し合いなんて恐ろしい……」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] トオル : 脂汗が額に滲む。

[メイン] カネコ : 武器持たせてんだし、そういう趣もあるだろうけど

[メイン] トオル : そんなこと、あるわけ……でも……そんな……。

[メイン] 尾形 百之助 : 「仲良しこよしはもう少し状況がしれてからでいいだろう」

[メイン] トオル : 「…………」
………それは……確かに……そうだ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「そんな事、考えたくないですね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ふーん……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺も考えたくない」

[メイン] カネコ : 「強要する事でも無いから良いんだけどね」

[メイン] 犬神 八千代 : ちらりと、尾形の方を見つつ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ん~~~」

[メイン] 犬神 八千代 : 「じゃあ、考えないことにしましょう!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「じゃ、言い出しっぺのあたしから勝手に」

[メイン] トオル : 「………」
犬神の発言に、ポカーンとする。

[メイン] 尾形 百之助 : タダの女子供を何人撃ったところで、そんなのは鹿撃ち以下だ。

[メイン] 犬神 八千代 : ぱちん、と手を打って。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「って……自己紹介はしない感じでした?名前とか無いと識別面倒なんですけど……」

[メイン] 尾形 百之助 : そんな「つまらないこと」は御免被りたい。

[メイン] 犬神 八千代 : どうかな?これ結構いい案じゃない?

[メイン] トオル : ………なんだろう、この人……るんちゃん、みたい……?

[メイン] カネコ : 「考えないで、そのまま考えられないなら楽でいいけども…」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…だって、考えたくないことを考えたって仕方ないですからね」

[メイン] 尾形 百之助 : とはいえ、最低限武器は持たせた。「万一」の時は「抗って」くれるだろう。俺相手でも。

[メイン] トオル : うぅ……るんちゃんのこと思い出したら……早くここから出たくなってきた……。
やだな……早く帰りたい……。

[メイン] 尾形 百之助 : ……その方が「楽しそう」だ。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「はぁ……」

[メイン] 犬神 八千代 : 「もしそうなりそうなら、違う道に行くように頑張りましょうよ!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「じゃ、あたし先に行きますね」

[メイン] カネコ : 「…ま、そういうことならそうするか」

[メイン] 犬神 八千代 : ふんふん、鼻息を荒くして。
その様子はどこか犬のようで。

[メイン] カネコ : 「…あーでも、そうだ」

[メイン] トオル : 「……わんちゃんみたい」
犬神を見て、ぼそりと。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ガリィはさっさと探索を始めた

[メイン] 犬神 八千代 : 「……猫派です!」

[メイン] カネコ : 全員を見回して

[メイン] トオル : 「え?」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの顔を見て反論。

[メイン] トオル : 予期せぬ返しにポカンとする。

[メイン] カネコ : 「どうせこの中だと私が最初になるだろうし」

[メイン] カネコ : 「勝手に名乗っとく、私はカネコだから」
投げ出すように名乗って

[メイン] 犬神 八千代 : 「……猫が好きなんです!犬呼ばわりは不服です!」

[メイン] 尾形 百之助 : 「犬に、猫、ね」

[メイン] 尾形 百之助 : フッと笑う。

[メイン] トオル : ……るんちゃんの代わり、というわけじゃないけど……。
この人の傍なら……なんだか、安心できる……かな。

[メイン] カネコ : 「名前知ってたら、多少なりとも躊躇う事を祈っとくわ」

[メイン] トオル : カネコを一瞥して、ぺこりと一礼し。

[メイン] トオル : 「……トオル」

[メイン] 犬神 八千代 : 笑われた……!?も、もしや…あの人も犬派?

[メイン] トオル : それだけ呟く。

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] カネコ : 「トオル、ね」
名前はまぁ

[メイン] 犬神 八千代 : 「おっと、カネコちゃんにトオルちゃんですか」

[メイン] カネコ : 覚えてて損は無いか

[メイン] トオル : 頷く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ではまあ、私は、犬神 八千代」

[メイン] 犬神 八千代 : 「好きな方でお呼びください!」

[メイン] トオル : ……わんちゃんみたいって思ったけど、名前まで犬、なんだ……。

[メイン] カネコ : 「犬神ね…」

[メイン] カネコ : 「まぁいいわ」

[メイン] カネコ : 「じゃあ、よろしく」

[メイン] 犬神 八千代 : 名前を知られるデメリットも考慮せずに。
フルネームを走らせて。

[メイン] カネコ : そう言って、そのままガリィが漁ってる方を見て

[メイン] 犬神 八千代 : それに頷き。

[メイン] カネコ : すたすた、歩いて行った

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[ツナガリ] system : [ トオル ] ツナガリ : 2 → 3

[ツナガリ] system : [ 尾形 百之助 ] ツナガリ : 1 → 2

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] ツナガリ : 2 → 3

[雑談] system : [ カネコ ] ツナガリ : 0 → 1

[ツナガリ] system : [ 犬神 八千代 ] ツナガリ : 2 → 3

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第1章 オモテ <侵蝕:2>
ふと、モニター画面が映し出される。
そこには……無観客……いや、よく目を凝らすと、黒い影が席を覆いつくしていた闘技場のような場所が表示され
そして、その中央には、怯えた表情、或いは怒り、或いは笑う者達が、武器を持ち……異形の化け物と対峙していた。
やがて始まる戦い。異形の化け物による襲撃で、飛び交う血飛沫、内臓、体の一部……儚くも散ってゆく命が映し出されていた。
よく見ると、そのモニター画面の右上に「LIVE」と表示されていることに気がつくだろう。つまりこれは、生中継の映像だ。
あなた達の精神を蝕むこの映像を早く消すべきか?それともこの状況下を知るために、見続けるべきか?
《単発生》
1. 見続ける 判定:精神
→第1章① ウラへ
2. 消す 判定:肉体
→第1章② ウラへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 5 → 7

[メイン] system : [ カネコ ] 侵蝕 : 4 → 6

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 10 → 12

[情報] system : [ 尾形 百之助 ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……なんなんでしょうかね、あのおかしな人達」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「慎重だと思えば、武器庫にあっさり行かせてくれるし」
「臆病だと思えば、急に元気になったりするし……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……人形のあたしにも興味なしっと」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……うーん、どうにも侵蝕も早いですし。組んだ方が良いんですかねぇ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 銃持ってる大男に、犬だの猫だのと……
映画の登場人物か何かなんですかねぇ?

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ……守り甲斐がない連中

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 助け甲斐が無い

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : こんな状況で冷静に話すなら
助けたところで二束三文は目に見えますが……

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ま、いいでしょう

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : “いつも通り”ガリィちゃんが頑張ればいーんですよ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ザ、ザザ……

[メイン] GM : 中央のテーブルにあるモニターから、ノイズ音が鳴り

[メイン] GM : 画面が髑髏マークから変わり、ある場所が映し出される。

[メイン] カネコ : 「…ん?」

[メイン] GM : そこは、闘技場─────。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : クルクル回りながらモニターの前に戻ってくる

[メイン] カネコ : まぁ、気の利いたモノでは無さそうね

[メイン] トオル : 「……何これ」

[メイン] 犬神 八千代 : …ダンス……?

[メイン] トオル : 「誰か、点けた……?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、みんなで観戦ですか?」

[メイン] カネコ : 「いいや?」

[メイン] 犬神 八千代 : がリィの様子を傍目に見ながらも、モニターを見つめて。

[メイン] 尾形 百之助 : 視線だけ向ける。

[メイン] カネコ : 「…観戦」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ううん!」

[メイン] GM : その闘技場は無観客……いや、黒いモヤのような存在が、席を埋め尽くしており。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……じゃ、勝手についたんですね。あのモニター」

[メイン] GM : 中央には、5人の人々と、そして、対峙する……。

[メイン] 異形の化け物 : 異形の化け物。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…む、おお……?」

[メイン] カネコ : 「…っ」

[メイン] GM : この世の物とは思えない存在が、そこに。

[メイン] カネコ : CG、というには

[メイン] カネコ : まぁ…実物じみすぎてる

[メイン] トオル : 「……こ、これ……映、画……?」

[メイン] 犬神 八千代 : その様子を見ていくが、その画面が異形へと変わり。

[メイン] カネコ : 「…そう、思うかしら?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………え」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、凄いの映ってますねぇ」
人形の顔は変わらずに、抑揚の激しい声をまた浮かべる

[メイン] カネコ : 思いたいけども、ねぇ

[メイン] カネコ : だって、この流れだと…

[メイン] GM : ────そして、始まる戦い。

[メイン] GM : 武器を持った、5人の戦士。

[メイン] GM : そして、あっけなくそれは、刈り取られて行った。

[メイン] カネコ : 「………そう、なるか」

[メイン] GM : 飛び交う血飛沫、内臓、体の一部……。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらあら」

[メイン] カネコ : はぁ、と吐き出す溜息は

[メイン] 犬神 八千代 : 「──────」

[メイン] トオル : 「ぃっ………!?!」

[メイン] カネコ : ひどく重い

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 困ったような顔を作って見せるが
回るのも踊るのも辞めていない

[メイン] 尾形 百之助 : 「……ふふふ」

[メイン] カネコ : 「……なんというか」

[メイン] 犬神 八千代 : 目の前に広がる凄惨な光景に、喉が詰まる。
叫び声も上げそうになる。

[メイン] 尾形 百之助 : くつくつと、肩を揺らして笑う。

[メイン] トオル : 「何、これ……!!何これ………!!!」
バッドを強く握りしめる。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 別段ショックな出来事でもない
そりゃそうなるでしょ

[メイン] 犬神 八千代 : 「……」

[メイン] カネコ : 「そういう、感じ、なのね」
流石冷や汗が伝う

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの姿を見て、一息。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ちょっとちょっと、そんなに怖がらなくて良いじゃないです」

[メイン] 尾形 百之助 : 「やっぱり、銃にしたいか?」

[メイン] カネコ : 「怖がっちゃあ悪いかしらね…」

[メイン] トオル : 「い、いや、だって、これ……!!?」
ガリィの方を向いて

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 明らかに動揺が広がる周囲に適当に言葉を投げかける

[メイン] 犬神 八千代 : 「……あれは映像だから…私たちには関係ないですよ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「もし気が変わったなら少しくらいは使い方を教えてやってもいいぞ」

[メイン] カネコ : 「流石に、こんな状況で見るには」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「これ、ってどれが怖いんです?」

[メイン] 犬神 八千代 : …少なくとも今は。

[メイン] トオル : 「関係、ない……?」

[メイン] カネコ : 「…ねぇ」

[メイン] カネコ : 「………」

[メイン] トオル : 「だ、だって……うっ………!」
モニター画面から目を背ける。

[メイン] 犬神 八千代 : 「………え?」

[メイン] カネコ : ガリィを見るが、まあ

[メイン] 犬神 八千代 : がリィの様子を見る。

[メイン] カネコ : 多分、ジョークじゃないんだろう

[メイン] トオル : 脂汗が止まらない。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あっ!もしかしてホラーが苦手なんですカァ?」
「その歳でェ〜?アヒャハハ!!!」

[メイン] 犬神 八千代 : ……怖くないの、あれが……?

[メイン] カネコ : 「………逆に聞くけども」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「はーい?」

[メイン] カネコ : 「一応、死ぬかもって時に余裕ブレるもんかしらね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そっちのお嬢ちゃんは気が触れたみたいだな」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………大丈夫ですから、ね」
トオルの手をそっと、握りつつ。

[メイン] トオル : わけが分からない……!何これ……こんなの……!
ていうか、この人も、何なの……!?

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、死ぬんですか?」

[メイン] カネコ : 「この流れだと割と」

[メイン] カネコ : だってまぁ

[メイン] 犬神 八千代 : まあ、まあ。

[メイン] トオル : 「あ……」
犬神の温もりを感じ、逆立つ神経が少しだけ治まりつつも……。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あんな物に負けるガリィちゃんじゃありませんよ〜〜えーっと、なんでしたっけ?」

[メイン] カネコ : 私達も、"あーなる"んじゃないのかな

[メイン] カネコ : 「カネコ」

[メイン] トオル : ………で、でもこれ……!大丈夫なわけ……。

[メイン] カネコ : 「へぇ」

[メイン] 尾形 百之助 : 立ち上がり、また武器庫から武器を持ってきて。

[メイン] カネコ : 「それ言い張るってまあ」

[メイン] 犬神 八千代 : その手は、少し。
湿っている。

[メイン] カネコ : 「アンタも怪物なのかしら?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「あんなのが相手ってわかったんじゃあ、ナイフじゃ心もとないかもしれないからな」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら?」

[メイン] トオル : ……映画、そうだ、これは、映画……グロテスクな映画を見せられてるだけ……絶対、そう……。

[メイン] カネコ : 「………」

[メイン] カネコ : 「そーね、スタンガンもナイフも無駄になりそう」

[メイン] 尾形 百之助 : 「生き残りたいなら殺すしかない」

[メイン] トオル : 「………殺、す……」

[メイン] 犬神 八千代 : …手が震えてしまっているのが自分でもわかる。

[メイン] カネコ : 「………」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ、殺すんだ」

[メイン] トオル : 弱弱しい声が漏れる。

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] カネコ : 「殺す、ねぇ」

[メイン] トオル : 「……あれ、を……?」

[メイン] カネコ : 「………」
そういうやり方ができるなら、いいけど

[メイン] トオル : モニター画面を、チラ見して、また視線を逸らす。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「まあまあ、ちょっと落ち着いてくださいな」

[メイン] トオル : 返り血を浴びた、異形の化け物を。

[メイン] カネコ : 手元はこの様だけど

[メイン] 犬神 八千代 : 「………それしかないなら…?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あんな化け物、見た目通りの化け物ですよ」
「人間、見かけより中身って良く言うじゃないですかぁ?」

[メイン] カネコ : 「…お生憎様だけど」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「見かけ怖い化け物より、中身怖い人間の方が強いですよ 多分」

[メイン] トオル : 「……意味、わかんないんだけど……!?」

[メイン] トオル : 震える声で、そう叫ぶ。

[メイン] カネコ : 「まだ物理的にまで中身さらけ出すつもりはないんだけど、ね」
流石に、言ってる場合じゃないけども

[メイン] カネコ : 「………まぁ」

[メイン] トオル : だって、戦うって、"正気"じゃないでしょ……!?

[メイン] 尾形 百之助 : 「まぁ無理にとは俺もいわない」

[メイン] カネコ : 「トオル、だったっけ」

[メイン] 犬神 八千代 : 殺す、あるいは殺される。
………それしかないなら、殺すしかない。
……まあ、わかるんだけど。

[メイン] カネコ : 「一応、言っとくけども」

[メイン] トオル : 戦うって、選択肢に、入れる……!?

[メイン] 尾形 百之助 : 「『弾避け』になってくれるだけでも俺にとっては好都合だ」

[メイン] トオル : 「っ………」
カネコの方を向く。

[メイン] カネコ : 「多分、これそーいう、見せもんだと思うのよ」

[メイン] トオル : 「………見せ、もん……」

[メイン] カネコ : 「そうじゃなきゃ、見せないでしょ」
テレビを見上げて

[メイン] カネコ : 「まぁ、なんだろう」

[メイン] トオル : バッドを握り締める。

[メイン] カネコ : 「だって、まぁ…こういうの見たら」

[メイン] トオル : ………こんなの、悪趣味過ぎる。
今すぐ、消してやる。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら」

[メイン] カネコ : 「私は逃げたくもなるし、あーいうのは倒そうと躍起になるし」

[メイン] カネコ : 「んでもね、まぁ」

[メイン] カネコ : 「正直、そこら辺どいつも上手く行く気はしないけど一番希望があるなら」

[メイン] カネコ : 「……生き物は、絶対死にはするだろうから…そういうのしかない訳ね」

[メイン] カネコ : 我ながらどうしようもない理由だけども

[メイン] トオル : ………………。

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ」

[メイン] カネコ : 「他を模索してくれてもいいけど、もしその時になったら」

[メイン] 尾形 百之助 : 「見たところ、『殺せない手合い』には見えなかった」

[メイン] カネコ : 「見ての通り、私がいの一番に死ぬと思うのよ」

[メイン] カネコ : 「だって、アンタみたいにバット持つのもおぼつかないし」

[メイン] トオル : 「……そう、なの……?」
尾形を見て。

[メイン] 犬神 八千代 : ………。

[メイン] 犬神 八千代 : 「その前に、私が代わりになりますよ?」

[メイン] カネコ : 「後足も遅くてね、やんなるけど」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、よくみろ」

[メイン] 犬神 八千代 : カネコの方を見る。

[メイン] カネコ : 「………」

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、モニターを顎で示して。

[メイン] カネコ : 「あのね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ほら、いまのところだ」

[メイン] カネコ : 「有難いと言って貰えると思う?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ガリィにお任せですよ、あんなのチョチョイのチョ……あれ?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「う~~~ん」

[メイン] トオル : 「っ………」
目を細めつつ、何とかモニター画面を見る。

[メイン] 尾形 百之助 : 「攻撃を『受けて』る」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なんです、わざわざ死にたいんですカァ?」

[メイン] カネコ : 「私が代わりに死ぬから安心してくださいって」

[メイン] 尾形 百之助 : 「脅威じゃないなら必要のない行動だ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ああいえ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「先に死ぬのを競うなんて、おかしな競技ですねぇ」

[メイン] トオル : 「……そう、だけ、ど……」
声は細々と。

[メイン] カネコ : 「今は多少なりとも死なない方法探してる…ああ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「代わりになって、私もあなたも助かります!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ベストプラン!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、大胆」

[メイン] カネコ : 「…」
呆れた顔は、抑えつつ

[メイン] 犬神 八千代 : ふふん、自慢げに。

[メイン] カネコ : 「…話題が反れるけど、まぁ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ま、それができれば一番って事でいいでしょう」

[メイン] カネコ : 「そういうなら万が一はやってね」

[メイン] カネコ : 「それはそれとして」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺ならああやって俺以外の誰かに振りかぶってる間に三発はぶちこめる」

[メイン] トオル : ………私は、この人達が、怖くて仕方なくなってきた……
でも、それよりも、もっと怖いのは……この、画面の向こうにいる……化物……死にたく、ない……。

[メイン] カネコ : 「今は…ま、そういう策が一番、でしょ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……まあ、これはあなただけでもなく」

[メイン] トオル : 「そ、それって……囮になれ……って、こと……?」

[メイン] カネコ : 「でも、まあ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そこの女が『死んでくれる』つってるんだ」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : “商売敵”かと思いましたけど
ま、被らないのはラッキーです日頃の行いですかね?

[メイン] 尾形 百之助 : 「なら、有効活用したほうがいいだろう」

[メイン] トオル : 「っ……」
そこの女……カネコを見て。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「うーん…」

[メイン] カネコ : 「そーね、もしその策やるんなら?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ここにいる全員、怪我だってさせたくないですけどぉ~~」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はもうそれで行く気満々だ」

[メイン] トオル : ……い、いや、でも……だって、そんなの……。

[メイン] 尾形 百之助 : 「安心して死んでくれ」

[メイン] カネコ : 「多分三人分は稼げるでしょうね」

[メイン] カネコ : 「…でも、まぁ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「お兄さん」

[メイン] カネコ : 「正直それされても私が嫌だから」

[メイン] 尾形 百之助 : 「なんだ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あのー、良いところで悪いんですけど」

[メイン] 犬神 八千代 : 「なんでそんなこと言うんですか~!」

[メイン] カネコ : 「あ~…」

[メイン] 尾形 百之助 : 「なんで?」

[メイン] 尾形 百之助 : ニヤリと笑って。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「人が多すぎて聞き分けるのがめんどくせえんだよ!!!!!」

[メイン] カネコ : どいつもこいつもまぁ…纏まらないな

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「一斉に喋んな!!」

[メイン] カネコ : 「ええと、青いの」

[メイン] 犬神 八千代 : 少し眉をまげて。
……と思ってたら。

[メイン] トオル : 「っ………」

[メイン] カネコ : 「私が聞くから声下げてくれない?」

[メイン] 犬神 八千代 : 声に、体をびっくりと動かす。

[メイン] 尾形 百之助 : 「まぁいい、そういうことなら」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「だって洒落臭いですもん」

[メイン] 尾形 百之助 : 銃を構えて、銃口をモニターに向け。

[メイン] カネコ : 「待って」

[メイン] 尾形 百之助 : 「一番うるさいのから黙らせればいいだろ」

[メイン] カネコ : 「一応私からもなんだけど」

[メイン] カネコ : 「一応、出口なり出れそうな場所也探してからにしてほしいわけよ」

[メイン] トオル : s1d100 1の選択肢 (1D100) > 71

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : S1d100 A (1D100) > 98

[メイン] 尾形 百之助 : s1d100 B (1D100) > 88

[メイン] カネコ : S1d100 A (1D100) > 53

[メイン] 犬神 八千代 : S1d100 1 (1D100) > 33

[メイン] トオル : おーぷん

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 1. 見続ける 判定:精神
→第1章① ウラへ

[メイン] GM :  

[メイン] 犬神 八千代 : 2b10<=8 精神判定(平静) (2B10<=8) > 6,9 > 成功数1

[メイン] カネコ : 2b10<=8 精神判定(平静) (2B10<=8) > 9,2 > 成功数1

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 3,9,7 > 成功数2

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=5 精神判定(発狂) (3B10<=5) > 4,5,9 > 成功数2

[メイン] トオル : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 10,3 > 成功数1

[メイン] トオル : おわ~

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3確保

[メイン] 尾形 百之助 : 4を確保するぜ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 🌈

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 確保 : 0 → 4

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 確保 : 0 → 3

[メイン] カネコ : 9確保しても使えないしまぁいいか…

[メイン] 犬神 八千代 : お守り!

[メイン] トオル : うわあり!

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] お守り : 1 → 0

[メイン] トオル : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 9,9 > 成功数0

[メイン] 犬神 八千代 : どぞどぞ

[メイン] 犬神 八千代 : 🌈

[メイン] トオル : おわー

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 🌈

[メイン] カネコ : ええ…

[メイン] カネコ : まぁいいか、使っておく

[メイン] トオル : うわあり!

[メイン] system : [ カネコ ] お守り : 2 → 1

[メイン] トオル : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 3,8 > 成功数1

[メイン] トオル : 8確保~ん
お二人ともあろがとございました

[メイン] system : [ トオル ] 確保 : 0 → 8

[メイン] GM :

[メイン] GM :

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第1章① ウラ <侵蝕:2>
───そして、異形の化け物と対峙した者達は全員、命を落とした。
そこにあるのは、先程生きていたはずの肉塊のみ。
そして、その肉塊から青白い炎のようなものが浮かび上がり、観客席の方へ飛んでいった。
その炎は黒ずんでいき、やがて、影となった。この闘技場の"観客"と成り果ててしまったようだ。
→第2章 オモテへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 12 → 14

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 8 → 10

[情報] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 7 → 9

[メイン] system : [ カネコ ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 侵蝕 : 8 → 10

[メイン] カネコ : 「なんで、まぁ」

[メイン] カネコ : 構えられた銃を、割と力入れて降ろさせる

[メイン] カネコ : 「一応状況見てからにさせて、死にたくないなら尚更ね」

[メイン] カネコ : 短絡的なのは勘弁してほしいわ、死ぬのはわかるけどそれはそれとして困るし

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、大胆」

[メイン] 犬神 八千代 : ……何があるかわからない。
今流れている映像だって、何かの手がかりになるかもしれない……

[メイン] トオル : カネコさん……だ、っけ……銃を……平然と……。

[メイン] カネコ : 「トオルもま、今は我慢して生きてられるならいいでしょ」

[メイン] トオル : 「う………それは……うん……」
こくんと頷く

[メイン] 犬神 八千代 : …とはいえ、トオルちゃんが恐れているのはわかる。
それも無視できない、仲間だし。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「そーですねぇ……まあ、少ない情報源ですし 大事にしまショ」

[メイン] カネコ : 死にたくないのだから、これで怒らないと思いたいけども

[メイン] カネコ : 「まあ、それに」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…無理そうならお姉さんに任せってもらっても大丈夫!」
どん、と胸を叩く。

[メイン] カネコ : 「落ち着いてない時に見ても悪影響なら…」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ごほっごほっ」

[メイン] カネコ : 「見なくていいんじゃない?」

[メイン] 犬神 八千代 : あっ、強くたたきすぎた

[メイン] トオル : 「………」
ゆっくりと、犬神の方を向き、頷く。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なーにやってるんですか」

[メイン] カネコ : 「私がもし見つけたら、取り敢えず教えるけど」

[メイン] トオル : 「……」
犬神の様子に、少し表情が柔らかくなる。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「カッコつけるなら、もっとビシッとやらないとダメですよ〜?」
こんな風に、と言ってまたポーズを取る

[メイン] トオル : ……おかしな人。

[メイン] 犬神 八千代 : 「そうですね、見たくない物は見れる人が見ましょう!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「役割分担、それこそが仲間というものです!」

[メイン] 犬神 八千代 : おお~、とガリィの方を向いてぱちぱち。

[メイン] トオル : 「……………それ、は……迷惑かかっちゃうかも、だから……」

[メイン] トオル : 意を決し。

[メイン] カネコ : 「仲間かどうかは兎も角、死にたくないだけなのよ」

[メイン] トオル : 「………私も、見る、よ……」

[メイン] カネコ : 「ああ、そう…」

[メイン] カネコ : とはいえ、無理してる感じはする…が

[メイン] 犬神 八千代 : それに、困り顔もするが……にこり。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、怖いんじゃないんですかぁ?」

[メイン] カネコ : 止めてやれる仲でもない

[メイン] トオル : 「……別に、怖く、ないし」
強がる。

[メイン] カネコ : 「一応言っておくけど」

[メイン] トオル : トオルなりの、プライドがそうさせる。

[メイン] カネコ : 「まぁ、何」

[メイン] 犬神 八千代 : 「じゃあ、手も繋いでおきましょう!私も怖いんです!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「それならいいでしょう?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらぁ……存外意思が硬いんですねぇ」

[メイン] カネコ : 「私は怖いから、見てくれるなら安心ね」

[メイン] 尾形 百之助 : 一部始終を見ながらも、黙って銃は構え続けていたが……フッ、と笑って。

[メイン] トオル : 「…………それなら……うん」
犬神に頷き、手を繋ぐ。割と固めに。

[メイン] カネコ : 「見落とさないでよ…」
はぁ、とため息を付きつつ

[メイン] 犬神 八千代 : その手を握る。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「泣かないなら偉い子ですヨ、せーぜーちびらないよう気張ってください」

[メイン] カネコ : 「…取り敢えず、撃つのは勘弁してもらえるかしら?」

[メイン] カネコ : 「お兄さん」

[メイン] トオル : 「ち、ちびらんし……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「弾は大事だしな」

[メイン] カネコ : 「なによりよ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「節約、節約。大変ですヨォ」

[メイン] カネコ : 「んじゃあ」

[メイン] カネコ : 「しっかり見るとしましょうか」

[メイン] 犬神 八千代 : …まあ、私だって怖いのは本当だし。
誰かと一緒にはいるのは安心するから、WINWINとか。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「そーいえば、割とスルーしてましたけど」
「どーなりましたかね あの5人組」

[メイン] カネコ : 「万が一でも戦わずで済むと良いしね」
とはいえ、汗は流れる

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : さっき見た時はもう減ってたけど

[メイン] カネコ : 「何か出てない?」

[メイン] カネコ : 「青く光ってるけど」

[メイン] 尾形 百之助 : 「どうもみんな死んだみたいだな」

[メイン] トオル : 「…………っ……」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……」

[メイン] トオル : 死ん、だ……。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらまぁ」

[メイン] カネコ : 「…まぁ、それはしかたない」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「魂ってやつでしょうか?」

[メイン] トオル : ……お、怖気づいて、たまるか……怖くない、怖くなんか、ないぞ……。

[メイン] カネコ : 「助けてやれる事なんかなかったし、それより」

[メイン] カネコ : 「アレ…」

[メイン] カネコ : 「あら」

[メイン] カネコ : 「観客の方に行ったわね」

[メイン] 犬神 八千代 : 顔を少し伏せかける、が。

[メイン] カネコ : 「…ああ、そういう?」

[メイン] カネコ : 取り敢えず、一部始終は見た

[メイン] トオル : 「…………?……なん、だろう……」

[メイン] 尾形 百之助 : モニターの向こうの死体から青白い炎のようなものが浮かび上がり、観客席の方へ飛んでいった。
その炎は黒ずんでいき、やがて、影となった。この闘技場の"観客"と成り果ててしまったようだ。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : こっそりとトオルの後ろに現れ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「わぁ!!」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの様子を見て。
……私よりも小さい子が頑張ってるのだから、私も……

[メイン] トオル : 「うぎゃああぁっ!?!?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「気が利いてるな」

[メイン] カネコ : 「ああ、まぁ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あひゃはははは!!!」

[メイン] トオル : 勢いよく飛び跳ねる。

[メイン] カネコ : 「ここで死んだら、観客側になるのね」

[メイン] 犬神 八千代 : 「えっなになに!?」

[メイン] トオル : 「こ、このぉ……おバカ!」
ポカポカとガリィを殴る

[メイン] カネコ : 「…?」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの様子に驚きつつ。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ヤーっぱり、怖がってるじゃないですカァ?そろそろ向こういっても、痛っ痛い!?」

[メイン] カネコ : 「何やってんの…」

[メイン] 尾形 百之助 : ガリィとトオルの二人の様子をみて、おかしそうに溜息をついて。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「思ったより腕力強いじゃないですか、なんなんです!この子供…!!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「まあまあ、二人とも!」

[メイン] カネコ : 「大物になるわね」

[メイン] トオル : ムスっとした表情ながらも。

[メイン] 尾形 百之助 : 「少なくとも体力は有り余ってるみたいだ、いいことだな」

[メイン] カネコ : 「この状況で脅かし合えるんなら、ねぇ…」

[メイン] 犬神 八千代 : 「ガリィさんは驚かさないで!
トオルちゃんも、そこまでにしてあげてください!」

[メイン] カネコ : ああ、まったく

[メイン] トオル : ………分かんないけど、私の緊張……ほぐしてくれた……のかな。

[メイン] カネコ : 気を回す意味も無いな、ホントこの様子だと…

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「こ、こんなチビにボコされるとは……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ただ、まぁここの趣旨はこれでわかったな」

[メイン] トオル : 「………ありがと」
そう、ガリィにぼそりと呟き、また画面の方を向く。

[メイン] 尾形 百之助 : モニターを指さして。

[メイン] 犬神 八千代 : まあ、気がまぎれたのは…いいことなのかな?

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 丁度よく弄れると思って侮りましたかねぇ……
ま、この力があれば平気でしょ

[メイン] 尾形 百之助 : 「あの化け物と戦うのが趣旨らしい」

[メイン] カネコ : 「逃げるのは無理そうね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そして、結果に応じて相応しい『居場所』に放り込まれる」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「で、あれ倒して出られるんですか?」ボロボロ

[メイン] 犬神 八千代 : 「………なる、ほど」

[メイン] カネコ : 「あーあ…」

[メイン] 尾形 百之助 : 「シンプルだな」

[メイン] 尾形 百之助 : 「さぁな」

[メイン] トオル : 「………」

[メイン] 尾形 百之助 : 「連戦と言う可能性もあるだろう」

[メイン] カネコ : 「まぁ、何」

[メイン] トオル : 「れ、連戦……」

[メイン] カネコ : 「だとしたら、そうね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ただ、間違いない事は、殺らなきゃ殺られるってことだ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「でも、わかりませんよ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「わかりやすくていいな」

[メイン] カネコ : 気が重い、まぁ無理だろうからなぁ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…知らないことが沢山ですから、出る方法だってきっと……ありますよ」

[メイン] カネコ : 「短い間だったけどありがとうね、死ぬ前にしちゃ騒がしかったわ…」
軽く諦観も浮かぶし

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ハイハイ、サラッと諦めない」

[メイン] トオル : 「……そう、だね……」
犬神に頷き。

[メイン] トオル : 「……出る方法も、頑張って、見つけなくちゃ」

[メイン] カネコ : 「現状そのお兄さんとかは大丈夫でも私は無理っぽいしねぇ…」
首に手を当てておきつつ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あれ、そうなんです?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「貴女も大概に見えますけど……」

[メイン] カネコ : 「…何が?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「そうそう、その意気ですよ」
トオルに頷きつつ。

[メイン] 犬神 八千代 : 二人の様子へと目線を送る。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「さっきも言ったじゃないですかぁ…」

[メイン] カネコ : 大概って、私が?

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「人は、中身。」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] カネコ : 「…お生憎様、こういうのに向いてる中身じゃないと思うんだけどもね」

[メイン] カネコ : 「まぁ」

[メイン] カネコ : 「生きてられるならその"大概"を祈っとくわ」

[メイン] system : [ トオル ] ツナガリ : 3 → 4

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] ツナガリ : 2 → 3

[雑談] system : [ 犬神 八千代 ] ツナガリ : 3 → 4

[ツナガリ] system : [ カネコ ] ツナガリ : 1 → 2

[ツナガリ] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] ツナガリ : 3 → 4

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第2章 オモテ <侵蝕:1>
この異常事態に乱されているあなた達の心、或いは、推理、分析を始め冷静になっている者もいるかもしれない。
そんな中、"放送"が流れる。スピーカーなど、この部屋にはどこにも無いのにも関わらず、だ。
『ようこそ"ブラッディ・ランド"へ、ここは血を見たい御客様のための楽園でございます。皆様は御客様を楽しませるための剣闘士として選ばれました。どうぞこの部屋で、出番が来るまでご待機くださいませ。』
それだけ告げ、放送は途切れる。こちらからの質問は一切合切聞かない。まるで録音されたデータを流しているような、無機質なものであった。
あなたは、精神の疲れを癒すため、もしくはこの悪夢から逃げるように、現実逃避のために休憩室に向かうか?
それとも、あの異形の化け物と戦う術を手に入れるために、武器を探すか?
《全発生》
A. 休憩室へ向かう 判定:精神 or 頭脳
→第2章① ウラへ
B. 武器庫へ向かう 判定:肉体 or 頭脳
→第2章② ウラへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 14 → 15

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 侵蝕 : 10 → 11

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 9 → 10

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 10 → 11

[メイン] system : [ カネコ ] 侵蝕 : 8 → 9

[メイン] GM :  

[メイン] GM : そんな時、"6人目"の声が、この白い空間で響き渡る。

[メイン] GM : 『ようこそ"ブラッディ・ランド"へ、ここは血を見たい御客様のための楽園でございます。皆様は御客様を楽しませるための剣闘士として選ばれました。どうぞこの部屋で、出番が来るまでご待機くださいませ。』

[メイン] GM : 放送だ。スピーカーなど、どこにも無いのにも関わらず。

[メイン] GM : それだけ伝え、放送は、止まった。

[メイン] カネコ : 「…今更か」

[メイン] カネコ : 「正直ほぼ察してたけど、ねぇ」

[メイン] トオル : 「………」
カネコに頷く。

[メイン] 尾形 百之助 : 「はは」

[メイン] カネコ : 「とはいえ」

[メイン] カネコ : 「時間があるのは良かったわね」

[メイン] 犬神 八千代 : 「わわっと……剣闘士、ですかあ…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なお〜飲料、食べ物などは〜」
放送の声真似をして戯けている

[メイン] カネコ : 「正直、全滅したからハイ次、かと」

[メイン] 尾形 百之助 : 「まぁ銃が最初からあったんだ、武器は実際の剣闘士と同じく割となんでもありなんだろう」

[メイン] カネコ : 「余裕があるみたいだし、多少なりとも希望でも模索するかしらね」

[メイン] トオル : 「……何やってるんだよ」
ペシ、とガリィに軽くチョップ。

[メイン] カネコ : 「…武器、ねぇ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「右が〜武器庫〜左が〜休憩室〜どっちも無料で使用でき痛ぁ!?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……そうですね、休むことだってできますし、備えることもできそうです」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なーにしたがるんですか、このガキ!!」

[メイン] 尾形 百之助 : ソファから立ち上がり、軽く首を鳴らして。

[メイン] 尾形 百之助 : そのまま武器庫に消えていく。

[メイン] 尾形 百之助 : 「お嬢ちゃん達は好きにするといい」

[メイン] トオル : 「別にー」
ぷい、と顔を背け。

[メイン] カネコ : 「…はぁ」

[メイン] 尾形 百之助 : それだけいって。

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] カネコ : 「どうするかしらね」

[メイン] トオル : 「……私は、ちょっと休憩してくる」
そう言い、休憩室へ向かう。

[メイン] 犬神 八千代 : 「猫」

[メイン] トオル : ……こんな場所で、休憩できるかどうかなんて、分からないが。

[メイン] 犬神 八千代 : 尾形の様子を見て、一言。

[メイン] トオル : もう少しだけ、頭を整理したい、冷静に、なりたい……。

[メイン] カネコ : 「…正直武器があってもだけど、さて…」

[メイン] 犬神 八千代 : 「あの自由さは猫ですね、間違いない…!」

[メイン] 尾形 百之助 : 片目で一瞥だけして。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……可愛げないですねぇ、その猫」

[メイン] 尾形 百之助 : にやりと笑みだけ向けた。

[メイン] カネコ : 「せめて、最期逃げ回れるように休んどくか…」

[メイン] 犬神 八千代 : 手を振り返す。

[メイン] カネコ : 踵を返して、休憩室へ

[メイン] 犬神 八千代 : 「わかりませんよ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「んー?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「まだ、可愛げがあるまで知れてませんからね」

[メイン] 犬神 八千代 : ちらりと、二人が休憩室に入っていくのを確認して。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あっても、あの顔だとゲッソリしませんかねぇ……いえ、顔は良いんですけど」
方向性が違いすぎる

[メイン] 犬神 八千代 : では、と武器庫へと消えていく。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……アラ、取り残されちゃいましたか」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……まあ、武器はもう選びましたし」
「あたしも休みましょうかね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : スカートを翻しまた回転を始めると
休憩室へと向かっていった

[メイン] トオル : s1d100 A (1D100) > 84

[メイン] 犬神 八千代 : S1d100 B (1D100) > 98

[メイン] カネコ : S1d100 A (1D100) > 72

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : S1d100 A (1D100) > 61

[メイン] 尾形 百之助 : s1d100 B (1D100) > 38

[メイン] トオル : では判定~

[メイン] トオル : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 10,3 > 成功数1

[メイン] トオル : くそが

[メイン] カネコ : 2b10<=8 精神判定(平静) (2B10<=8) > 7,1 > 成功数2

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 7,8,9 > 成功数2

[メイン] カネコ : ハイお守り

[メイン] system : [ カネコ ] お守り : 1 → 0

[メイン] トオル : あろがとございます

[メイン] 犬神 八千代 : 2b10<=7 肉体判定(平静) (2B10<=7) > 2,9 > 成功数1

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 4,1,5 > 成功数3

[メイン] 犬神 八千代 : まあいいでしょう

[メイン] トオル : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 6,10 > 成功数1

[メイン] カネコ : 1もっとくか…

[メイン] カネコ : ええ…

[メイン] トオル : 西 由宇子 拒絶(負)
援護!!!!

[メイン] 犬神 八千代 : ええ…

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 1確保でーす

[メイン] system : [ カネコ ] 確保 : 0 → 1

[メイン] トオル : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 6,5 > 成功数2

[雑談] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 確保 : 3 → 1

[メイン] トオル : 6確保…!

[メイン] system : [ トオル ] 確保 : 8 → 6

[メイン] GM :

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第2章① ウラ <侵蝕:->
音一つも無い空間、それでいてソファーやベッドはフカフカしている。
体を休めるのに適していると言えるだろう。
特にこれと言って危険なものは無い、「休憩室」を文字通り休憩のためにあなた達は利用した。
※侵蝕-4 or 薬+1
→第3章 オモテへ

・第2章② ウラ <侵蝕:->
様々な種類の武器が、高品質で保管されているこの部屋。
手に取って確かめてみても、特に異常は見られない。よく手に馴染む武器ばかりだ。
あなた達は決心するだろう、この武器を使って、あの生中継に映し出された異形の化け物を討伐してやろう、と。
※武器+1
→第3章 オモテへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] トオル : 侵蝕-4を選ぶぞ~

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 15 → 11

[メイン] カネコ : 侵蝕-4

[メイン] system : [ カネコ ] 侵蝕 : 9 → 5

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 以下同文デス

[メイン] トオル :  

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 11 → 7

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : 休憩室に入り、近くにあったソファに、ぼふんと身を倒すトオル。

[メイン] トオル : 無警戒にも、そうした。

[メイン] トオル : ……あ、ふかふか。

[メイン] カネコ : 「ふう」

[メイン] カネコ : ベッドに座り込んで、息を吐く

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 椅子に座……らず
丁度良い台座の上でポーズを決める

[メイン] トオル : 「………」
ソファに顔を埋めたまま、カネコとガリィを見る。

[メイン] カネコ : 「…そこの青いのは休まないのかしら?」

[メイン] カネコ : 「正直、あんまり落ち着かないのだけども」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「特に疲れなんてありませんからねぇ」

[メイン] カネコ : 「ああそう」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、それは失礼しました」

[メイン] カネコ : 「すまないわね」

[メイン] トオル : ………あの化物と戦う、ということで……。
最初に仮定されてた、人間同士で戦い合う線が消えて、なんだかホッとした気持ちも、ある。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 台座から降りると、椅子に座り込む

[メイン] カネコ : 「私、人と一緒に寝るのが苦手なの」

[メイン] カネコ : 「視線があると特にね」

[メイン] トオル : 「あ……ごめん」

[メイン] カネコ : 「…まぁ、この状況で贅沢は言わないけど」

[メイン] トオル : そう言い、視線を下げる。

[メイン] カネコ : 「でもね、思うのだけど」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらまあ、お父さんやお母さんにも背中合わせでお願いしてるんですか?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「って、なんです?」

[メイン] カネコ : 「…親は海外よ、別居」

[メイン] カネコ : 「ああいや、まぁ」

[メイン] トオル : 「……………一人暮らしなんだ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、奇遇ですね。ウチのマスターもそうなんですよぉ」

[メイン] トオル : ………日常を感じることができる話題に、縋る。

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] カネコ : 「こんなくだらないこと試すくらいだしね、まぁ」

[メイン] トオル : 目の前にいる人の、普段を知ることで、壁が薄まっていくような、そんな気がして。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 正確にいえばマスターも人か怪しいですし
5体暮らし……?ホムンクルスを数え出すとキリがないですねぇ

[メイン] トオル : 「………くだらなくは、ないと思う……よ」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] トオル : 「……私も、似たような感じだし………」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : うんうん唸りながら、椅子に座りながら大勢を複雑の変化させている

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらまあ、どこもかしこも寂しンボさんですねぇ」

[メイン] トオル : 「そもそも……あんまり、人と話すの……好きじゃなかったし………」

[メイン] カネコ : 「いいや、くだらないでしょ」

[メイン] カネコ : 「だって、あんなこと試してこうなるのよ?」

[メイン] カネコ : 「割に合わないでしょ、お互い」

[メイン] トオル : 「……………」

[メイン] カネコ : 「私ね、アレよ」

[メイン] トオル : ああ、ブラッディ・ランドの、あの呪文………。

[メイン] カネコ : 「しょうもない駄弁りでこうなったんだし」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「………」

[メイン] トオル : ……私がそうしたように、この人達も……。

[メイン] カネコ : 「割に合わないのよ」

[メイン] トオル : 「………そう、なんだ」

[メイン] カネコ : 「でもね、なんか文句も言ってられないじゃない」

[メイン] トオル : 「……それって、好奇心で……?」

[メイン] カネコ : 「やけに明るい子とか、嫌に元気なお兄さんとか…」

[メイン] カネコ : 「?」

[メイン] カネコ : 「ああ…」

[メイン] カネコ : 「まぁ、噂で聞いたことだし」
本当の目的までは言う気も無いけど

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「噂ですかぁ」

[メイン] トオル : …………はぐらかしてそう。

[メイン] カネコ : 「クラスメイトが行方不明になったのよ、それで試してみただけ」

[メイン] トオル : 「……………」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「へぇ……行方不明ですか」

[メイン] カネコ : 「そうよ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「どうなったと思います?」

[メイン] カネコ : 「ん~」

[メイン] カネコ : 「あの子の事だし、今頃元気に"見て"くれてるのでしょうね」
靄がかった観客席を思い出しつつ

[メイン] トオル : 「…………」

[メイン] カネコ : 「生憎、ただの女学生だもの」

[メイン] カネコ : 「私も、その子も」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、じゃあ後で手でも振ってみます?」

[メイン] カネコ : 「だから、まあ」

[メイン] トオル : ……それは……重たい、事実だ。

[メイン] カネコ : 「…正直、そうねぇ…」

[メイン] カネコ : 「希望は浮かばないのよ、純粋に」

[メイン] トオル : 「…………」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、どうしてですか?」

[メイン] トオル : ………希望。

[メイン] カネコ : 「何もできないからだけど」

[メイン] カネコ : 「知ってる?年頃の女学生はスマホより重いものは持てないの」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「本当ですかー?」

[メイン] トオル : 「嘘つき」

[メイン] カネコ : 「お生憎様、そういう事が出来るなら"こう"ならないの」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「何か隠し持ってると思いますけれど……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ほーら、ちんまりちゃんまでそう言ってます」

[メイン] カネコ : 「ふうん」

[メイン] カネコ : 「ああ、もしかして」

[メイン] カネコ : 「私が隠して、一人だけで助かると思ってたりする?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「はぁ……」

[メイン] トオル : 「何それ」

[メイン] トオル : 「……なんていうか……カネコさん」

[メイン] トオル : 「次から次と……自分を偽ってばっか」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] トオル : 「……そんな感じがする」

[メイン] カネコ : 「偽る、か」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらあら」

[メイン] カネコ : 「まぁ、だって」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「かーなりガッツリ言われちゃってますけど、どうなんです?」

[メイン] カネコ : 「知りたい?多分あと少しでお別れだけど」

[メイン] トオル : 「…………教えて」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「…ふむ、もしかして」

[メイン] カネコ : 「…ふうん」

[メイン] カネコ : 「冥途の土産って奴かしらね」

[メイン] カネコ : 「まぁ、いいか」

[メイン] トオル : 他人なんてどうだっていい、るうちゃんさえいればいいなんて思っていた私が
どうしてこんな、他の人のことを、気になってるんだろう。

[メイン] カネコ : 「ねえトオル」

[メイン] トオル : ………私みたい、だから?

[メイン] トオル : 「……何」

[メイン] カネコ : 「私は貴女の事、どう見てると思う」

[メイン] トオル : 「………チビとかでしょ」

[メイン] トオル : ムスッとしながら。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「正解!」

[メイン] カネコ : 「残念」

[メイン] カネコ : 「"万が一"だけど」

[メイン] トオル : 「おりゃ!」
ガリィにチョップ

[メイン] カネコ : あっけらかんに

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「がぁ!?」

[メイン] カネコ : 「まぁ、わかりずらい言い方になるか」

[メイン] トオル : 「………」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「さっきからゆっくり力が強くなってません……?」

[メイン] カネコ : 「正直、功を奏してないからもう明かすけど」

[メイン] カネコ : 「少しでも生きられるようにアピールしてたのよね」

[メイン] トオル : 「…………」

[メイン] カネコ : 「特にまぁ」

[メイン] カネコ : 「ある程度親身で、諦めて、話は分かるなら」

[メイン] カネコ : 「少しくらいは守ってもらえるの、期待してもいいでしょ」

[メイン] トオル : 「…………それって」

[メイン] カネコ : 「まぁ、残念だけど無理っぽいからもういいけど」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、案外可愛い事言いますねぇ」

[メイン] トオル : 「当然のこと、なんじゃないの……?」

[メイン] カネコ : 「当然?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、こっちは勇ましい」

[メイン] トオル : 「あんまり……それ聞いても、ピンと来ない……けど」

[メイン] カネコ : 「…フフ」

[メイン] カネコ : 「貴女、同じクラスじゃなくて良かったのやら悪いのやら」

[メイン] カネコ : 「残念だけど私からすると当然じゃないのよ」

[メイン] トオル : 「……そう、なの?」

[メイン] カネコ : 「そりゃあ」

[メイン] カネコ : 「意識している、アピールして」

[メイン] カネコ : 「ああ、後ついでにマネジメントしとかないと…」

[メイン] カネコ : 「私みたいな人間、何も無いのよね」

[メイン] トオル : 「……………」

[メイン] カネコ : 「丁度、めんどくさい立ち位置でね」

[メイン] トオル : ……やっぱり、私にどこか、似てる。

[メイン] カネコ : 「集団で生活するなら、上はカバーしとかないと、ほら」

[メイン] カネコ : 「イジめは嫌でしょ?私も嫌だし」

[メイン] トオル : 「………うん」

[メイン] カネコ : 「まぁでも」

[メイン] カネコ : 「正直、気が楽よ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「中間管理職……ならぬ中間管理生徒ですか、忙しいですねぇ」

[メイン] カネコ : 「諦めてたら済むし、今は」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ふーん……」

[メイン] トオル : 「………帰りたくないんだ」

[メイン] カネコ : 「だって、お話もアピールもいらないもの、意味ないから」

[メイン] カネコ : 「帰りたいけど、帰してくれるのかしら?」

[メイン] トオル : ソファから立ち、カネコをじっと見る。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ええ、帰してあげる程度なら喜んで」

[メイン] トオル : 「じゃあ、試してみよっか」
無表情に。

[メイン] カネコ : 「お生憎様、私は見ての通り張子の虎よ?」

[メイン] トオル : バッドを握り締める。

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あーら」

[メイン] カネコ : 「ふうん」

[メイン] トオル : 「生きたくないんだよね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「おーい、チビ?ちょーっとお仕置きがキツすぎますよ?」

[メイン] カネコ : 「さぁ」

[メイン] トオル : 「それ、本当かな」

[メイン] カネコ : 「でもね、トオル」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ふざけた抑揚に乱れが生じる

[メイン] カネコ : 「私、守れるかしら?」
くすくすと

[メイン] トオル : ガリィの言葉にも、トオルは微動だにせず。

[メイン] カネコ : 「私にも守れないから、こうなったのよ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……あの、想像通りなら嫌な予感が凄いんですけど」

[メイン] カネコ : 「生きるとか、死ぬとかを選ぶのは」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「まさか、殴りませんよね?」
「バットで」

[メイン] カネコ : 「"強い人"の権利じゃなくて?」

[メイン] トオル : 無表情で、じっと、カネコを見る。

[メイン] トオル : 「生きたいって思うのは」

[メイン] カネコ : 「…ええ」

[メイン] トオル : 大きく振りかぶり。

[メイン] トオル : 「みんな平等だよ」

[メイン] カネコ : 「そうみたいね」

[メイン] トオル : カネコ目掛け、縦に、バッドを振るう。

[メイン] カネコ : 「なんだか悪辣」

[メイン] トオル : そのバッドは。

[メイン] トオル : カンッ。

[メイン] トオル : カネコの眼前の床に叩きつけられる。

[メイン] カネコ : その振り下ろされたものを、"見届けた"

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「はぁ、焦らせないでくださいヨォ」

[メイン] トオル : 「………私、そういう決めつけ、嫌い」

[メイン] カネコ : 「そう」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「発破入れるなら、先に相談してくれません??」

[メイン] トオル : 少し、怒りの籠った目つきで。

[メイン] カネコ : 「でもね、トオルちゃん」

[メイン] トオル : 「……別に発破とか、そういうのじゃないし」

[メイン] カネコ : 「好きな色も、バランスも」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「じゃなんなんです」

[メイン] トオル : 「……単純に、気に入らないから」

[メイン] カネコ : 「選べるのなら、誰も怒らなくて済むでしょう」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ハァ……」

[メイン] カネコ : 「偽物でも、似合わなくても」

[メイン] カネコ : 「綺麗にならないと、ね」
髪を指先で転がす

[メイン] トオル : 「………カネコ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「頑固物が多すぎません?」
「バット振られて譲らないアンタも、バット振って譲らないガキも」

[メイン] カネコ : 見つめている

[メイン] トオル : 「好きな色は、自分で決めるもんだし、他人に決められるもんじゃない」

[メイン] トオル : 「ましてや、諦めるもんじゃない」

[メイン] カネコ : 「…へえ」

[メイン] トオル : 「自分の好きな色があるのなら、それを偽っていいことなんか無いよ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「うーん……」

[メイン] トオル : 「我儘押し付けてあって生きていくのが、私達でしょ」

[メイン] カネコ : 「…意外と、御強い事」

[メイン] トオル : 「……確かに私も、1人じゃ無理だと思ったよ、実際あの映像は……堪えた」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ビビリ上がってましたねぇ」

[メイン] トオル : 「えい」
ガリィにチョップ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「またァァ!?」

[メイン] カネコ : 「でもま、普通じゃない?」

[メイン] トオル : 「………でもさ、あそこでさ」

[メイン] トオル : 「カネコ、気丈に振舞ってたじゃん」

[メイン] トオル : 「諦めてたのなら、ああいう態度も取らないっしょ」

[メイン] カネコ : 「ん~」

[メイン] カネコ : 「まぁ、多少は希望を追う方が良いでしょう?」

[メイン] トオル : 「……それは同感」

[メイン] トオル : 「だからさ」

[メイン] カネコ : 「場が進んでくれないと、お終いじゃない」

[メイン] トオル : カネコに手を差し伸べる。

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら」

[メイン] トオル : 「私と希望、見つけようよ」

[メイン] トオル : 「私だって帰りたいし」

[メイン] カネコ : 「…あら、あら」

[メイン] トオル : 「こんな世界」

[メイン] トオル : 「ボッコボコにしたい」

[メイン] カネコ : 「意外と、意固地なのね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「へー」

[メイン] カネコ : 「でもまぁ」

[メイン] トオル : 「……今はまだ、勇気は出ないけど」

[メイン] トオル : 「……カネコが守ってほしいなら、守るし」

[メイン] カネコ : 「…そこまで言わせたら、染まってあげないのは」

[メイン] カネコ : 「悪いのかしらね」
なんとも困ったように笑いつつ

[メイン] カネコ : するりと

[メイン] カネコ : ひどく弱弱しい手を重ねる

[メイン] トオル : カネコの笑みにつられて、不器用ながらも笑ってみせる。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「で、次はどうするんですか?」

[メイン] カネコ : 「そうね」

[メイン] トオル : 「……決まってるし」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「向こうのお二人巻き込んで円陣でも組みます?」

[メイン] トオル : 「それもいいかもね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「うへっ……マジ?」

[メイン] トオル : 「嫌?」

[メイン] カネコ : 「ん~」

[メイン] カネコ : 「ああいや、意見する気はないからいいや」
口元に手を当てて

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「嫌ですヨォ、熱苦しい」

[メイン] トオル : 「ムカつく」
ガリィにチョップ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「んがああ!?」

[メイン] カネコ : 「まぁでも」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「今のはあたしの意見でしょう!?」

[メイン] カネコ : 「二人して、ねえ」

[メイン] カネコ : 「結構、張り切ってるし」

[メイン] カネコ : 「私は期待しても良いのかしらね?」
にこりと

[メイン] トオル : カネコの笑みに、微笑み返す。

[メイン] トオル : 「いいよ」

[メイン] トオル : グイッと、握った手を引っ張る。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : その二人を目玉状のパーツが見つめる

[メイン] カネコ : 引かれて、立ち上がる

[メイン] カネコ : 「…強いものね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 表情は揺らぎもせず眺め続けている

[メイン] トオル : 「……諦められないからね」

[メイン] カネコ : 「ふうん」

[メイン] トオル : 「それはきっと、カネコも同じでしょ」

[メイン] トオル : 「だから、やろうよ」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] トオル : 「あの化物、ぶっ飛ばそうよ」

[メイン] カネコ : 「仕方ない子なのね」

[メイン] トオル : 「怖いなら、私が守るし」

[メイン] カネコ : 「でも、まぁ」

[メイン] カネコ : 「なら、そうしておくかしら」

[メイン] カネコ : 「守られ慣れてないけど、死ななくていいのは助かるものね」

[メイン] トオル : 「うん、死なせない」

[メイン] トオル : バッドを肩に担ぐ。

[メイン] カネコ : 「その時は…」

[メイン] カネコ : 「あら、大変」

[メイン] カネコ : 「本音をばらした人がいるのは…」

[メイン] カネコ : 「私、いろいろ隠し過ぎてたから」

[メイン] カネコ : 「また会って、口封じしないとね」

[メイン] カネコ : 少しかがんで、トオルの顔を見る

[メイン] トオル : 「そんなことしなくたっていいよ」

[メイン] トオル : 「私、口硬いし」

[メイン] トオル : 「どうしてもそうしたいのなら」

[メイン] トオル : 「そうしてもいいよ」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] カネコ : 「その時、次第でいいや」

[メイン] トオル : にこりと笑う。

[メイン] カネコ : 「だってまぁ、考えた事無かったからね」

[メイン] カネコ : くすくす笑って

[メイン] カネコ : 「じゃあ」

[メイン] カネコ : 「よろしくね」

[メイン] カネコ : 「トオルと…」

[メイン] カネコ : 「…」
ガリィを見る

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら、なんですか?」

[メイン] カネコ : 「…どなた様だったかしらね」

[メイン] カネコ : 「お生憎様、名乗りを聞いた記憶が無いの」

[ツナガリ] system : [ トオル ] ツナガリ : 4 → 5

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ガリィ、ガリィ・トゥーマーン」

[メイン] トオル : 「そういえば名前聞いてなかった」

[メイン] カネコ : 「ガリィね」

[メイン] トオル : 「ガリィか、よろしく」
あいさつ代わりのチョップ

[メイン] カネコ : 「改めてよろしく」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「アナタ、名前も知らない人の頭をポンポコ叩痛い!!」

[メイン] カネコ : 「まぁ、いいじゃない」

[メイン] トオル : 「親愛の証」

[メイン] トオル : (棒読み。)

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「愛が痛い!!」

[メイン] カネコ : 「…んじゃあ、まぁ」

[メイン] カネコ : 「改めて決意したのなら、どうするのかしら」

[メイン] カネコ : 「守られるお姫様だし、提案する事も特にないのだけど」

[メイン] トオル : 「お姫様かぁ」

[メイン] トオル : 「じゃあ私は騎士」

[メイン] トオル : 「騎士は騎士らしく、武器を新調してくるよ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「風車小屋に突撃する準備はできましたか?」

[メイン] トオル : ガリィに頷く。

[メイン] カネコ : 「じゃあ、ま」

[メイン] トオル : 「もう恐れない」

[メイン] カネコ : 「それに付いていくかしらね」

[メイン] カネコ : 「ああ、でも…その前に」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「皮肉ですが……ま、いいでしょう」
「お似合いですよ」

[メイン] カネコ : 「"ありがとう"」
微笑んでおいたまま

[メイン] トオル : 「…………ん」
少し赤面し、頬を掻きながら。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ふーむ……」
「こういうのをイベントスチルって言うんでしょうかねぇ?」
真顔で見つめる

[メイン] カネコ : 「…フフ」

[メイン] カネコ : 「まぁ、いいじゃない」

[メイン] トオル : 「うるさい」
ガリィにグーパン。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「まさかのグ ゴフッ!?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あ、あんたさっきから加減しなさい……人なら死んでるわよ!?」

[メイン] カネコ : 「随分な口ぶりね」

[メイン] トオル : 「ごめん」
棒読み

[メイン] トオル : 踵を返し

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「この……!」

[メイン] トオル : 「……でも、一緒に戦ってくれるんでしょ?」

[メイン] トオル : ガリィに、少し振り向く。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……あー、はいはい」

[メイン] カネコ : 「…」
同じく見つめる

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「チッ……まあ、多少は愛着湧いてますし、助けてあげますよっ!」

[メイン] カネコ : にこり

[メイン] トオル : ニッ、と笑う。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : こっちが照れくさいのを耐えて言ってやったのを……!!

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……はぁ、しかし」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 一人、少し休憩室を振り返って

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……まさか、ですけど」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「今のも偽りじゃありませんよね?」
“彼女”が座っていたベッドに視線を向けた

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[雑談] system : [ 犬神 八千代 ] ツナガリ : 4 → 5

[雑談] system : [ 犬神 八千代 ] 武器 : 0 → 1

[メイン2] system : [ 尾形 百之助 ] 武器 : 2 → 3

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・第3章 オモテ <侵蝕:2>
モニターが健在なままであれば、その画面には次なる挑戦者達がまた、異形の化け物と対峙し、そしてまた惨状が映し出されていることだろう。
しばらくして、また放送がかかる。
『もうすぐ出場時間です。ご準備の方よろしくお願いします。』
──あの異形の化け物と戦う時間が刻々と、近づいてきている。あなた達は、最後の準備に取り掛かるだろう。
《全発生》
A. 休憩室へ向かう 判定:精神 or 頭脳
→第2章① ウラへ
B. 武器庫へ向かう 判定:肉体 or 頭脳
→第2章② ウラへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 11 → 13

[情報] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 10 → 12

[メイン] トオル : 発狂

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 7 → 9

[メイン] トオル : schoice 1 2 3 (choice 1 2 3) > 1

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 侵蝕 : 11 → 13

[メイン] トオル : ↑真実ダイスね

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : ─────私は弱い。

[メイン] トオル : だから、それまではずっと、強がらなくちゃいけなかった。

[メイン] トオル : 守りたいものがあるから、守り抜けるように、ずっと、私は、"拒絶"してきた。

[メイン] トオル : るんちゃんに近寄ってくる不届き者を、追っ払って。

[メイン] トオル : るんちゃんの傍にずっと私がいれるようにして。

[メイン] トオル : 強い自分になった、つもりだった。

[メイン] トオル : ……でもそれは、やっぱり結局"弱さ"でしかなかった。

[メイン] トオル : 私は、縋ったままだったんだ。るんちゃんに。

[メイン] トオル : 周りを"拒絶"して、理解を拒んで、自分の世界に塞ぎ込んだ。

[メイン] トオル : それは……弱いままだ。

[メイン] トオル : ……そんな自分に気づけたのは、カネコ、あと変な人形、お前らのおかげだよ。

[メイン] トオル : 言っちゃなんだけど、カネコ、お前は、私だよ。

[メイン] トオル : 弱い私そのものだった。

[メイン] トオル : 意固地に、殻の中に閉じこもって、全部"拒絶"して。

[メイン] トオル : 強くあろうとして、でも、強くなれなくて……。

[メイン] トオル : 変な人形は、なんか私の殻突っつきまくりやがって

[メイン] トオル : まぁ、そのおかげで……。

[メイン] トオル : 殻のヒビから、私の頭の中のモヤモヤが消えて飛んでいったし。

[メイン] トオル : まぁ、それなりに感謝してるよ。

[メイン] トオル :

[メイン] トオル : 私はどうするか。

[メイン] トオル : 私は、この状況をどうするか。

[メイン] トオル : その答えはもう決まっている。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : ────"拒絶"する。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : 私は、殻を破って、その上で"拒絶"する。

[メイン] トオル : お前達が持ってる、狂った闇も、全部、"拒絶"する。

[メイン] トオル : 私の在り方を貫き通す。

[メイン] トオル : この空間も、"拒絶"する。

[メイン] トオル : あの闘技場も、化物も、何もかも、"拒絶"する。

[メイン] トオル : 拒絶して、拒絶して、私は、私の強い意志を貫き通す。

[メイン] トオル : そして、分かり合いたいという意志を貫き通す。

[メイン] トオル : 分かり合えないという意志を"拒絶"してでも、私はバッドを振るう。

[メイン] トオル : だから私は、"諦める"も"拒絶"する。"怖い"も"拒絶"する。

[メイン] トオル : あの化物をぶっ倒す。そうして戻ってやる。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : 竹の中で光るそれは。

[メイン] トオル : 叩き切れた。

[メイン] トオル : 目覚めるは

[メイン] トオル : 我儘を押し通す

[メイン] トオル : かぐや姫

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : 型質:かぐや姫
クラヤミ:五つの難題
自分から結んでいる「拒絶」の感情1つにつき「2点」の「装甲」と「1点」の追加ダメージを得る。
禁忌
ツナガリを結ぶ際「拒絶」以外の感情を選んではならない
トコヤミ:天の羽衣
自分に対し「正の感情」を抱いている主人公が「確保」しているダイスの目を全て「1」にする。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] カネコ :  

[メイン] カネコ :  

[メイン] カネコ : さて

[メイン] カネコ : まぁ

[メイン] カネコ : 何とかなって、くれたのかしらね

[メイン] カネコ : 土壇場だったし、何の準備も出来なかった

[メイン] カネコ : というか、見定めるのにも困ったけど

[メイン] カネコ : でもまぁ、手を取ってもらえた訳だ

[メイン] カネコ : 悪辣だけど、でも

[メイン] カネコ : 結構手札明かしたんだから、良いでしょう?

[メイン] カネコ : 『ある程度親身で、諦めて、話は分かるなら』

[メイン] カネコ : 『少しくらいは守ってもらえるの、期待してもいいでしょ』

[メイン] カネコ : 期待通り、そうしてくれて有難いのよ

[メイン] カネコ : 色々噓ついて悪かったけど、でもね

[メイン] カネコ : 私は好きで、金色を飾ったの

[メイン] カネコ : 愚者であれば、許してくれたのなら

[メイン] カネコ : そうして欲しかったので、そうしただけ

[メイン] カネコ : まぁ…

[メイン] カネコ : まだわからないのかもだけど

[メイン] カネコ : ここから…思った通り、なると良いわね

[メイン] カネコ :  

[メイン] カネコ :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : …………。

[メイン] 犬神 八千代 : 化け物に殺されたら痛みと共に命が掻き消える。
手に持った拳銃で人を殺せる。
人との不和が、目に見えない軋みを作る。

[メイン] 犬神 八千代 : 積み重なる恐怖。想像できる末路。

[メイン] 犬神 八千代 : でも

[メイン] 犬神 八千代 : その結果は、誰が求めた?

[メイン] 犬神 八千代 : いいや、誰も。

[メイン] 犬神 八千代 :  仲間じゃない
誰もが必要としない物は、必要じゃない。

[メイン] 犬神 八千代 :    仲間
誰かが求めるものは、守り抜く。

[メイン] 犬神 八千代 : ……私の仲間は、ここにいる人たち。

[メイン] 犬神 八千代 : トオルちゃんも、カネコちゃんも、あの人形のような人も。
あのお兄さんもまた。

[メイン] 犬神 八千代 : であれば、それを守り通すのが立派な────

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 『忠犬』でしょう。

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] GM : ザ、ザザ……

[メイン] GM : モニター画面には、次の"挑戦者"達が、異形の化け物に対峙し

[メイン] GM : そしてまた、無残に殺されていた。

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] GM : 闘技場の床は真っ赤に染まっていっている。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……いい加減、見応えがなくて飽きてきましたねぇ」

[メイン] トオル : モニター画面をじっと見るトオル。
眉を顰めながら、怒りの込めた表情で。

[メイン] カネコ : 「相も変わらず、か」
ああなるのはやはり勘弁したい

[メイン] GM : そうして、放送が──。

[メイン] GM : 『もうすぐ出場時間です。ご準備の方よろしくお願いします。』

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] カネコ : 「時間か…」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ついにそろそろですね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「で、最後の準備とかどうします?」

[メイン] カネコ : 「…一応、このおもちゃは取り替えておくべきかとは」
ナイフを見せる

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あたしは大忙しの予感がするので、休憩させてもらいまぁす☆」

[メイン] トオル : 「ブッ倒すための、もっといい武器、手に入れる」

[メイン] トオル : 空いてる場所で、ブゥン!ブゥン!とバッドをスウィングしながら。

[メイン] カネコ : 「盛んね…」

[メイン] 犬神 八千代 : 拳銃を持ちながら。
ちらりと見回しつつ。

[メイン] トオル : 「守るって決めたから」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ってお二人は行っちゃうんですかぁ?」
「ま、いいですけど」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「………健気ですねぇ」

[メイン] カネコ : 「…そう」
頭を搔きつつ

[メイン] 犬神 八千代 : 「…あれ!?いつのまにか、元気になりましたね」

[メイン] カネコ : 「ええ」

[メイン] 尾形 百之助 : 八千代が持っている拳銃を見て、にやりと笑ってから。

[メイン] トオル : 犬神に頷き、グッジョブサインを見せる。

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの様子を目にしつつ。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺がやることはかわらない」

[メイン] カネコ : 「思ったより、元気」
肩を竦めつつ

[メイン] トオル : 「もう覚悟なら決めた」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ま、この通りやる気満々なんですよぉ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「さっきまでプルプルして可愛かったのに……」

[メイン] カネコ : 「まぁなので」

[メイン] 犬神 八千代 : 「あはは……思ったより、ですか」
…何かあったのだろうけど、苦労してるのかな?

[メイン] トオル : 「全員生きて帰すから」

[メイン] カネコ : 「頼る事にしたのよ、色々ね」

[メイン] 犬神 八千代 : …とはいえ、役目は変わらない。

[メイン] 尾形 百之助 : 「なら、奴は殺さないとな」

[メイン] トオル : 尾形に頷く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「はい」

[メイン] 尾形 百之助 : モニターの向こうを見ながら。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ま、楽勝ですよ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「いい返事だ」

[メイン] トオル : 同じく、モニター画面を見つめ。

[メイン] トオル : 「ボッコボコにする」

[メイン] 尾形 百之助 : そのまま、また武器庫の方に消えていく。

[メイン] 犬神 八千代 : 即答。
……求められたのは殺すことだ。

[メイン] カネコ : 「そうみたいね」
いやはや、まあ

[メイン] トオル : 低い声で、そう言い。

[メイン] カネコ : …予想外にも揃うんだから、難しい話ね

[メイン] 尾形 百之助 : 「少しはいい顔になったな、お嬢ちゃん達」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それでいい」

[メイン] 尾形 百之助 : 「生きたいなら、殺せ」

[メイン] トオル : 最初は恐れていた、尾形のもとへ
足を運ぶ。目的は武器、不条理を"拒絶"するために。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……誰もがしている事だ」

[メイン] トオル : 尾形に強く頷く。

[メイン] カネコ : 「…」
あーあ、しかし

[メイン] 犬神 八千代 : 「はい、それが……”役目”ですからね」

[メイン] カネコ : これで、私以外は覚悟しきってると思うと

[メイン] トオル : 「……私達を殺して喜んでる奴らがいるとしたら、殴る」

[メイン] カネコ : 少し、不思議ね

[メイン] 犬神 八千代 : 目線を受けて。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ……予感とは少し違うけど、みんな色々化けましたねぇ

[メイン] 犬神 八千代 : Vサインをカネコに返す、何の意味かはわからないが。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 最初っから変わりないの、あたしとあの猟師さんだけじゃないですかぁ?

[メイン] カネコ : 「…む」
なんというか、調子の分からない子だ

[メイン] カネコ : ただまぁ

[メイン] カネコ : このままで、良いのかしらね

[メイン] トオル :  

[メイン] 尾形 百之助 : s1d100 B (1D100) > 86

[メイン] トオル : s1d100 B (1D100) > 13

[メイン] カネコ : S1d100 B (1D100) > 30

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : S1d100 A (1D100) > 4

[メイン] 犬神 八千代 : S1d100 A (1D100) > 5

[メイン] トオル : 精神で代替判定するぞ 来い

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 13 → 15

[メイン] トオル : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 3,4,2 > 成功数3

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 7,5,1 > 成功数3

[メイン] カネコ : 3b10<=7 頭脳判定(発狂) (3B10<=7) > 9,6,2 > 成功数2

[メイン] 尾形 百之助 : 1を確保だ

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 確保 : 4 → 1

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 武器 : 3 → 4

[メイン] カネコ : このまま

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 6,8,1 > 成功数2

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : あら

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 9 → 5

[メイン] 犬神 八千代 : 3b10<=7 肉体判定(発狂) (3B10<=7) > 8,9,1 > 成功数1

[メイン] 犬神 八千代 : う、1を使用

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 12 → 8

[メイン] system : [ トオル ] 武器 : 1 → 2

[メイン] system : [ ガリィ・トゥーマーン ] 侵蝕 : 5 → 1

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「何が欲しい? 言ってみろ、もうだいたい何処に何があるかはわかっている」

[メイン] トオル : 「私は───」

[メイン] 尾形 百之助 : 武器庫にずっと入り浸っていた尾形は、もう部屋の中にある位置や扱い方まで、ほとんど把握していた。

[メイン] カネコ : 「もしもの時に使えそうなモノ…じゃ曖昧か」

[メイン] トオル : 「やっぱり、手に馴染んだこれ」
先程持っていた金属バッドを見せ

[メイン] トオル : 「これの、もっと強いやつ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「この、替えの弾倉を」

[メイン] トオル : 「硬くて、振り回しやすくて」

[メイン] トオル : 「あの化け物を殴っても壊れないやつ」

[メイン] 犬神 八千代 : あの時渡された拳銃を、掲げ、見せる。

[メイン] カネコ : 「んじゃあ、最悪に備えて爆弾でも」

[メイン] 尾形 百之助 : 「じゃあ、お嬢ちゃんはコイツだ」
そういって、軍用のグローブを引っ張り出してきて、持たせた。

[メイン] トオル : 「手袋……?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「バットのかわりになるってなるなら警棒とかになるが、それじゃあ重さが今度は足りない」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ならグリップを安定させた方がいい」

[メイン] 尾形 百之助 : 「手に付けて素振りしてみろ」

[メイン] トオル : 「おぉ……なるほど」

[メイン] トオル : 尾形に頷き、軍用グローブを装着。

[メイン] トオル : そして空いた場所へ移動し、思いっきり金属バッドをスウィング。

[メイン] トオル : 風を切る音が、全員の耳に届く。

[メイン] トオル : 「……振りやすい、いいね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それは本来は兵士が使うもんだ。いざって時に銃やナイフが手から滑り落ちないようにな」

[メイン] トオル : 「ありがとう ……えーと、銃に詳しいおじさん」
名前は分からないから、そう呼んでおく。

[メイン] 尾形 百之助 : 苦笑して。

[メイン] 尾形 百之助 : 「どういたしまして、バットに詳しいお嬢さん」

[メイン] 犬神 八千代 : 「へえ……やっぱりこなれてますね」
先ほどの様子も踏まえて、どこか納得したように。

[メイン] トオル : 「滑り止め、なるほど……やっぱり戦いに詳しいねおじさん、頼もしい」

[メイン] 尾形 百之助 : 「仕事柄な。次は爆弾とかいったか?」

[メイン] トオル : 「みんなで生きて帰りたいから」

[メイン] カネコ : 「そうね」

[メイン] トオル : カネコの方を見る。

[メイン] カネコ : 「万が一に武器使えるほど器用じゃないし」

[メイン] 尾形 百之助 : 「じゃあ爆弾はむしろ一番まずいな」

[メイン] カネコ : 「それなら、多少は役に立つ物でも、ね?」
苦笑い混じり

[メイン] カネコ : 「そう…まあくくりつけとくのでも良いんだけど」

[メイン] 犬神 八千代 : そうなんだ、という顔を向けている。

[メイン] 尾形 百之助 : 「これにしとけ」

[メイン] トオル : 興味深そうに、話を聞く。

[メイン] カネコ : 「…それは?」

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、アサルトライフルを一つとってくるが。

[メイン] カネコ : 「…随分と大層な物を…?」

[メイン] 尾形 百之助 : その場で解体していく、弾倉、スコープ、撃鉄まで抜いて。

[メイン] 尾形 百之助 : 「これで大分軽くなった」

[メイン] トオル : 「うおぉお……!?」

[メイン] トオル : すご。

[メイン] 尾形 百之助 : そういってから、銃剣をつけて。

[メイン] 尾形 百之助 : 「槍みたいにつかえ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……おお……!?」

[メイン] カネコ : 「成る程」

[メイン] 尾形 百之助 : 「昔は農民でも槍を持てば侍を殺せるといわれたらしい」

[メイン] トオル : ……いいね、燃えてきた。
うん、これなら、いける。勝てる。

[メイン] 尾形 百之助 : 「それにならうんだな」

[メイン] カネコ : 「まあ、それくらいならやるしかないか…」
その随分と高そうな"槍"を持ち

[メイン] トオル : 「………あくまで護身用に、だけどね、カネコ」

[メイン] カネコ : 「使い捨てよりかはマシか」
まあ、爆弾で万が一の時自爆よりはね

[メイン] カネコ : 「生憎、打って出られるほど体力も何もないし」

[メイン] 尾形 百之助 : 「手榴弾はプロでも戦場では誤爆で味方を死なせたりする」

[メイン] 犬神 八千代 : その槍、そして拳銃を見直し。
……遠くから打つのは私と、あの人だけですか……。

[メイン] 尾形 百之助 : 「あと、有効射程が広すぎる。そこのバットのお嬢ちゃんは巻き込まれるぜ」

[メイン] カネコ : 「ああ、成る程」

[メイン] カネコ : 「それは…」
トオルを見て

[メイン] トオル : 「そうなっても打ち返すし」
そう言い、またそこでバッドをスウィング。

[メイン] 犬神 八千代 : 「それは、よくないですね」

[メイン] カネコ : 「まあ、困るわよね」

[メイン] トオル : 最初のトオルなら、ビビっていただろう。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの顔を見て。

[メイン] トオル : だが今のトオルは、惨劇を"拒絶"。

[メイン] カネコ : …しかし、まあ

[メイン] 犬神 八千代 : 「…はじめと変わってない?すっごく」

[メイン] 尾形 百之助 : 「で、そっちのさっき銃を持たせたお嬢ちゃんだが」

[メイン] トオル : 「そうでもない」
拒絶。

[メイン] カネコ : 本当に、無理があるよね

[メイン] 犬神 八千代 : ……それこそ、私が誰にも必要とされないくらいに。

[メイン] カネコ : こんな状況で、ここまで上手くやれたのは…いいが

[メイン] 犬神 八千代 : 「犬神 八千代!」

[メイン] 尾形 百之助 : 「知ってる」
肩から斜めにかけるベルトをもってきて。

[メイン] 犬神 八千代 : 「むう…それならいいけど」
と言いつつ、尾形の方に足を向けて。

[メイン] 尾形 百之助 : 「これにマガジンをいれとけ、欲張ると重くて動きが悪くなる」

[メイン] 犬神 八千代 : 名前で呼んでくれれば、仲間っぽいのに。

[メイン] 尾形 百之助 : 「どうせ5個も6個もつけたって使い切る前に死ぬ。2個くらいにしとけ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…なるほど」
それを受け取り、肩から掛けようとする。

[メイン] トオル : その様子を見て、満足そうに頷く。

[メイン] 尾形 百之助 : 「自分の手がすぐ届くところにいれろ。人によって当然個人差がある」

[メイン] 犬神 八千代 : …犬は不器用。
なら、少しでもうまくやれるコツを身に着けるべきだ。

[メイン] トオル : 「犬神、大丈夫」

[メイン] トオル : 「勝てるよ」

[メイン] 犬神 八千代 : こくりと尾形に頷いて、マガジンを手に。

[メイン] 犬神 八千代 : 「うん」

[メイン] カネコ : 「…」

[メイン] 尾形 百之助 : 「あと、もう一ついいもんがあった」

[メイン] トオル : そうして、尾形の方を向き。

[メイン] カネコ : やはり、なんとも

[メイン] トオル : 「……?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……おや」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ウッドストックがあった。これをつける」

[メイン] 尾形 百之助 : 拳銃にそういってウッドストックをつける、見た目はかなり悪くなった上、明らかに重くなっているが。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……これは?」

[メイン] 犬神 八千代 : 重くなった拳銃を手にする。

[メイン] トオル : 「……固定」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ」

[メイン] 犬神 八千代 : しかし、不思議と…最初拳銃を持った時よりも。
軽く思えて。

[メイン] 尾形 百之助 : 「こうやって、肩の骨にあてるみたいにして固定しろ」

[メイン] カネコ : 「…」
本当、カタギでは無いわね

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ふむふむ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「あと、動きながら撃つな。必ず止まって撃て」

[メイン] トオル : ふむふむと話を聞き。

[メイン] 尾形 百之助 : 「素人が動き回りながら当てるなんて絶対無理だ」

[メイン] 犬神 八千代 : 言われたとおりに、肩に固定しながら。

[メイン] トオル : 「……対人なら、そうかもね」

[メイン] トオル : モニター画面に映し出された、巨体を思い出す。

[メイン] トオル : 「……あれなら、銃の素人でも頑張れば当たる、そういう感じなのかな、おじさん」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そういうことだ」

[メイン] トオル : 戦術面は、堅実みたいだ。

[メイン] トオル : 「じゃあおじさん」

[メイン] トオル : 「作戦、教えてよ、詳しいでしょ、戦いに」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…標準が大事、そう言ってましたもんね」

[メイン] 尾形 百之助 : ニヤリと笑う。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺は現実的な話しかしないぜ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それでいいなら聞かせてやる」

[メイン] 犬神 八千代 : その言葉に、尾形へと視線を向ける。

[メイン] トオル : 尾形に頷く。

[メイン] 尾形 百之助 : 「全員無傷は恐らく無理だ」

[メイン] カネコ : 「…」
まあ、そうなるか

[メイン] トオル : 黙ったまま、尾形の目をじっと見たまま、その話を聞く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] 尾形 百之助 : 「だから一か所に固まらずに全員バラバラに動け。誰かを助けにいくな」

[メイン] 犬神 八千代 : それでも、軽傷に済ませるくらいには…。

[メイン] 尾形 百之助 : 「その暇があったら化け物を殴れ」

[メイン] カネコ : 「一瞬でも早く仕留めろ、と」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] トオル : 「……わかった」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ。誰かが襲われている間は、他全員であの怪物の背後や側面を取り、隙をつけるってことだ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「それが、”求められてる事”?」

[メイン] トオル : 「じゃあ……その襲われ役は」

[メイン] トオル : バッドを握り締め。

[メイン] トオル : 「私が適任だね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、最初はお嬢ちゃんになるだろうな」

[メイン] トオル : 尾形に頷く。

[メイン] 尾形 百之助 : 「だが、あの巨体だ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「誰が狙われるかは結局あの怪物の機嫌次第だ」

[メイン] カネコ : 「…ふむ」
あー、本当

[メイン] 尾形 百之助 : 「明白な役割はきめない」

[メイン] トオル : 「……わかった」

[メイン] カネコ : それを聞いて、上手くやれる程の存在じゃ無いのだけどね、とは思いつつ

[メイン] トオル : ……小さい体だからこそ、巨体に対し、機動力で勝る。
理想で言えば、トオルが囮になるのが最善策。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……」
役割は決めない、自由でいい。
……果たして、私に出来るのか。

[メイン] 尾形 百之助 : 「『無理に助けるな』『固まるな』『背後や側面を取れ』」

[メイン] 尾形 百之助 : 「作戦はこれだけだ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それ以上複雑にしても、実行できるほどの連携練度は俺達にはない」

[メイン] カネコ : 「まあ、そうね」

[メイン] トオル : 「……急造チームだからね」

[メイン] トオル : 「でもありがとう、その3つは、覚えた」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それでいい、御利口だ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…ですがまあ、急造とはいえチームはチームですけどね!」

[メイン] トオル : 犬神に頷く。

[メイン] 犬神 八千代 : そこは一応、譲れない。

[メイン] トオル : 「私は全員生き残るために、尽力するから、だからやられる前に、アイツを倒す」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ。最悪なのは助けに行った結果纏めて殺される事だ」

[メイン] トオル : 「……最悪の状況だね」

[メイン] カネコ : 「まあ、それに」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……………」

[メイン] カネコ : 「助けて、何かしてやれる知識も道具もないしね」
脳裏に映る、怪物の傷跡

[メイン] 尾形 百之助 : 「あの怪物に知性があるなら、最初に捕まえた誰かを半殺しにして転がしておく可能性もある」

[メイン] 尾形 百之助 : 「狙撃兵がよくやる手だ」

[メイン] トオル : 「……外道」

[メイン] トオル : ……助けに来た隙を、掻っ攫う。

[メイン] カネコ : 考えたくは無いが、とはいえ

[メイン] 犬神 八千代 : 「……なる、ほど」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ただそれも、俺がさっき言ったことを守れば最小限に出来る」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺から提案出来る作戦はその程度だ。ご満足かな?」

[メイン] トオル : 尾形に頷く。

[メイン] カネコ : 「ええ」
頷いておく

[メイン] トオル : 「問題無し」

[メイン] トオル : そしてチラリと、犬神を見る。

[メイン] 尾形 百之助 : 随分と全員肝が据わったな。まぁ、良い傾向だ。

[メイン] トオル : 「……元気、無い?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「これが一番、生き残る方法で
そして、求められた事…ですか」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの言葉に、少し……迷ったようなそぶりで。

[メイン] 犬神 八千代 : 「今言った作戦は、きっと現実的でその方が良いもの、だとは思うんですが……そのぉ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…本番、助けに行きそうな感じがしちゃって」
あはは、と頬を搔いて。

[メイン] トオル : ニコ、と笑う。

[メイン] トオル : 「なーんだ」

[メイン] トオル : 「私もだよ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ほえ」

[メイン] 犬神 八千代 : そむけていた目を、トオルへと。

[メイン] トオル : 「でも大丈夫、その時はその時、私は最善を尽くすし」

[メイン] トオル : 「絶対全員で生き残るから」

[メイン] トオル : かぐや姫の我儘を貫く。

[メイン] トオル : 不幸を"拒絶"する。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ええ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「絶対全員で生き残りますから」

[メイン] 犬神 八千代 : 言葉を復唱して。

[メイン] 犬神 八千代 : 与えられた仕事をしっかりと果す、それが忠犬であろう。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……カネコちゃんも、大丈夫?」

[メイン] 犬神 八千代 : ちらりと目線を送っておいて。

[メイン] 尾形 百之助 : なにやら黙っているカネコを見て、尾形は笑う。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……いやぁ、でも安心したよ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「お嬢ちゃん達」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……なんでしょう」
と、カネコから尾形へと顔を移し直し。

[メイン] 犬神 八千代 : ……実の所。
不安が残っているのだ。

[メイン] トオル : 「………まぁ、うん」
さっきまでビビってたからね、私。

[メイン] トオル : 「でももう、おじさんのこと怖くないし」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルちゃんも、カネコちゃんも…頼りになるくらいに見間違えた。

[メイン] 犬神 八千代 : ……では、もう私は必要とされていないのではないか。
と、そういう不安。

[メイン] 犬神 八千代 : 飼い主がいない犬は、孤独にあえぐ。

[メイン] 尾形 百之助 : 「大丈夫だ」

[メイン] 尾形 百之助 : 八千代の方を、ぽんと叩く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……わっ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「このお嬢ちゃんも『怖くない』っていってるだろう?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「もうみんな平気だ」

[メイン] トオル : 犬神の表情をじっと見て。

[メイン] トオル : ………やっぱり元気ない。

[メイン] 犬神 八千代 : びくり、と振るわせて。
……二人の顔を、もう一度見合わせる。

[メイン] トオル : 不安、なのかな。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ええ、平気みたいですね…」

[メイン] トオル : あの化け物と戦うのが。
……いや、違う?

[メイン] 犬神 八千代 : 「すっごく、たくましいほどに」

[メイン] トオル : 思い起こす、最初の時の犬神を

[メイン] トオル : ……私に気を遣ってくれてたし、あと……他の人にも色々と、気を配ってたっけ。

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、平気だ……だって、お嬢ちゃん」
八千代に、ささやくようにつぶやく。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「もうみんな……殺しに『違和感』がないんだ」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : そう、ここは闘技場。命をかけた、血で血を洗う戦場。

[メイン] 犬神 八千代 : 「──────っ」

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形が居ていい場所だ。

[メイン] 尾形 百之助 : 人を殴りつけるだけでも誰も彼も騒ぐような場所じゃない。

[メイン] 尾形 百之助 : そして、今やっと。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……みんな適応したんだ」

[メイン] 犬神 八千代 : ……それは、それは。

[メイン] トオル : うーーん、どうしよう。
犬神が不安を背負ったまま、あの闘技場に向かわせるのは、気に入らないなぁ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ダメ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「おいおい」

[メイン] トオル : あ、拒絶。

[メイン] 尾形 百之助 : へらへらと笑う。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……じゃあ、それはなんだ?」

[メイン] 犬神 八千代 : その囁きに、口からこぼれ出る。

[メイン] トオル : ……犬神の意地だ。

[メイン] トオル : 見てみたい。

[メイン] 尾形 百之助 : 手に握った、鉄の塊を指さす。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そいつはその気になれば音速を越えて飛び出す弾丸をお嬢ちゃんでも1秒1発程度は撃てる」

[メイン] 尾形 百之助 : 「1秒で1人殺せるって事だ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「1秒で1人死ぬんだ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「……それを『覚悟』したから、握ったんだろう?」

[メイン] トオル : 「……」
犬神の方をじっと見て。

[メイン] トオル : 「ねぇ犬神」

[メイン] トオル : 「どんな覚悟で、その武器を持ってるの」

[メイン] 犬神 八千代 : ああ、そうだ。
カネコちゃんも爆弾をも使おうとした覚悟。
トオルちゃんも何かを殺せる覚悟。

[メイン] 犬神 八千代 : そのトオルに、見つめ返し。

[メイン] 犬神 八千代 : 「作戦の話」

[メイン] トオル : 犬神の話をじっと聞く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「ごめんなさい、あれは」

[メイン] 犬神 八千代 : 「やっぱり、私にはできません」

[メイン] トオル : 勇気の拒絶。

[メイン] トオル : 私はその拒絶を、認めたい。

[メイン] 犬神 八千代 : ……そりゃあ、勿論。

[メイン] 犬神 八千代 : 誰かを見捨てて、戦った方がいいのは百も承知。

[メイン] トオル : 「うん」
淡々とした返事をし、その次に紡がれる言葉を待つ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「だって、私は……」

[メイン] 犬神 八千代 : 「”化け物を倒す”覚悟じゃなくて」

[メイン] 犬神 八千代 : 「”みんなを守る”覚悟で握ったから」

[メイン] トオル : いいね。

[メイン] 尾形 百之助 : フッと笑って。

[メイン] 尾形 百之助 : 「わかったよ」

[メイン] トオル : 「強いね」

[メイン] 犬神 八千代 : けど、主を見捨てる犬は………
忠犬じゃないからね。

[メイン] 尾形 百之助 : 「じゃあ、こうしよう」

[メイン] トオル : 尾形の方を向く。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ふふ」
二人の言葉に笑い、そして向き直る。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺の方にきたらアンタから殺す」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形は、静かにそう囁いた。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……え」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺が殺されかけてる時は、俺一人が襲われている間にあの怪物が死ぬかもしれないチャンスがアンタにフイにされるってことだ」

[メイン] トオル : 尾形の、拒絶。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……誰が敵だ、この場合?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「それは……」

[メイン] トオル : 尾形の、信念。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……私」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はな、当然死ぬつもりはない」

[メイン] トオル : いいね。

[メイン] 尾形 百之助 : 「だが、そんな俺でも絶対的な死が目前に迫れば免れることは出来ないだろう」

[メイン] 尾形 百之助 : 「死は平等だ」

[メイン] トオル : 犬神の拒絶と、尾形の拒絶。

[メイン] 尾形 百之助 : 「何人も抗えない」

[メイン] 尾形 百之助 : 「誰もが死神の腕からは逃れられない」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」
戦場にいた、と。
………この人の方が、きっと生死にかけては何度もあった光景なのだろう。

[メイン] 尾形 百之助 : 「だが、その死を受け入れることでしか手に出来ない戦果というものは確実にある」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それを、アンタが台無しにするんだ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺を『犬死』させるんだ」

[メイン] 犬神 八千代 : そしてここは、戦場。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……っ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「……俺はやろうと思えばアンタがこっちに走り出した瞬間にアンタの頭を吹き飛ばす程度は簡単にできる」

[メイン] トオル : 静かに、2人のやり取りを聞く。

[メイン] 尾形 百之助 : 「1秒もかからない」

[メイン] トオル : 分かり合えないんだ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………。」

[メイン] トオル : 気に食わないね。

[メイン] 尾形 百之助 : 「それに罪悪感を感じることもない」

[メイン] 尾形 百之助 : 「アンタがやることは全て無駄になる」

[メイン] トオル : 私は、それ、"拒絶"するよ。

[メイン] 犬神 八千代 : 「多分、そうです」

[メイン] トオル : 「戦いの知識では、そうなるんだろうね」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…助け出したなら、きっと……二人合わせて殺される」
「あるいは、その前にあなたに殺されるかも。」

[メイン] トオル : 「犬神」

[メイン] トオル : 「あとおじさん」

[メイン] トオル : 「そのケースは、そのケースでしょ」

[メイン] トオル : 「やる気を考えようよ」

[メイン] トオル : 「犬神は、見捨てられない」

[メイン] トオル : 「おじさんは、見捨てる」

[メイン] トオル : 「それぞれの在り方があるんでしょ」

[メイン] トオル : 「お互いのそれ、崩して」

[メイン] トオル : 「ベストパフォーマンスで戦えるの」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、俺は問題ない」

[メイン] 尾形 百之助 : 「聞いてて思ったんだが」

[メイン] トオル : 「うん」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…無理ですね、私は」

[メイン] 犬神 八千代 : 顔を、尾形の方へと。

[メイン] 尾形 百之助 : 「そもそも明白に恐らく最初から違うからな」

[メイン] 尾形 百之助 : 「なぁ、お嬢ちゃん」

[メイン] 尾形 百之助 : トオルの方を見る。

[メイン] 尾形 百之助 : 「アンタは『どうしてここにいる』んだ?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「望んできたのか?」

[メイン] トオル : 「半分正解」

[メイン] 尾形 百之助 : 「半分か」

[メイン] トオル : 「私には大事な友達がいてね」

[メイン] 尾形 百之助 : 自嘲するように、尾形は笑った。

[メイン] トオル : 「ちょっと天然なところがあって」

[メイン] 犬神 八千代 : 二人の方を見ながら、話を聞く。

[メイン] トオル : 「その友達から、『ブラッディ・ランド』の噂話を聞いて」

[メイン] トオル : 「その友達なら……深夜にやり兼ねなくてね、その噂話」

[メイン] トオル : 「……あんまり頭良くないから」
るんちゃん、ごめん。

[メイン] トオル : 「深夜にそんなことして、朝寝坊して、学校遅刻して、先生に怒られて」

[メイン] トオル : 「そんな目に遭う姿、私は見たくなかったから」

[メイン] トオル : 「『ブラッディ・ランド』の噂話を"拒絶"するために、やった」

[メイン] トオル : 「そうして、ここに来た」

[メイン] トオル : 「それだけの話だよ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「友達思いってところじゃあ、似た者同士だな」

[メイン] トオル : 「結局"拒絶"は出来なかったけどね、でも今からする」

[メイン] 犬神 八千代 : …この子もまた、友だちのことを思ってたんだ。

[メイン] 尾形 百之助 : トオルと八千代、どちらも動機は友人から来ている。

[メイン] トオル : ……その言い方だと、犬神もそう、なのかな。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…うん、同じ」

[メイン] トオル : 「おじさんは?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はな」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「望んで此処にいる」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「『ブラッディ・ランド』、この名前の響きだけで」

[メイン] 尾形 百之助 : 「招待される異世界とやらが『ろくでもない場所』であることは十分予想できた」

[メイン] 尾形 百之助 : 「血で血を洗う『ろくでもない場所』だろうってな」

[メイン] トオル : 「………分かっていて、なお望んで来た」

[メイン] 尾形 百之助 : 「むしろ、お嬢ちゃん達がどうも違うらしいことに驚いてるよ」

[メイン] トオル : 武器の時に思ってたけど、なるほどね。

[メイン] トオル : 「戦いが、好きなんだ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………じゃあ、私たちとは……違うんですね」

[メイン] 尾形 百之助 : 「名前からして『こうなりそうな場所』って予想できそうなもんだろうにな」

[メイン] トオル : 「私の場合は、単なる噂話に過ぎないって思ってたからね…」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…わかってなかったんです!」

[メイン] 尾形 百之助 : それを聞いて、尾形は心底納得する。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……これが今の日本か」

[メイン] 尾形 百之助 : 「緊張も、危険も、殺意もない」

[メイン] 尾形 百之助 : 「『やさしい世界』だな」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……そんなモノ、ありえないと思ってましたし……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺もありえないと思ったさ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ただ、『もしも本当』なら」

[メイン] 尾形 百之助 : 「『好き放題殺してもいい場所かもしれないな、名前からして』とおもって」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺は『あり得ない事』をして此処にいる」

[メイン] トオル : 「ふぅん」
じっと、尾形の目を見る。

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] トオル : 私は、"拒絶"する。

[メイン] 犬神 八千代 : 「それ、嫌だって言いましたよね」

[メイン] トオル : 「一ついいかなおじさん……っと」
犬神の意地、か。

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、どうせまだ時間はある」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……」
ちらりとトオルに目を向けつつも。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……そんな思いで来たなら、それを捨ててほしいと」
殺すことに、罪悪感を持って欲しいと。

[メイン] 犬神 八千代 : ……それが、”仲間”だと。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……あなたからしたら、私たちは、腑抜けてるんだと思います」

[メイン] 犬神 八千代 : わかってくれないかもしれない。
でも、言っておきたい。

[メイン] 犬神 八千代 :
      ブラッディランド
「でも、『血まみれの国』より、『優しい国』の方が」

[メイン] 犬神 八千代 : 「私は、好きです」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうか」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「そこに俺の居場所はない」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形は、薄く笑った。

[メイン] 尾形 百之助 : 「だから、俺は『此処に来た』んだ」

[メイン] トオル : 居場所の違いで、価値観が変わるのは、私もよく実感してる。

[メイン] 犬神 八千代 : …………。

[メイン] トオル : 変われない、変わりにくい。

[メイン] 尾形 百之助 : 「一つだけ教えておこう」

[メイン] トオル : と決めつけてるのなら。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺だけ自分について何も言わないのはフェアじゃないしな……ふふ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……なんですか」

[メイン] トオル : 尾形の方を向く。

[メイン] 犬神 八千代 : 尾形の方へと。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はもう両手で収まらないくらい人を殺してる」

[メイン] トオル : 目を細める。

[メイン] 尾形 百之助 : 「日本国内だけでもだ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………っ」

[メイン] トオル : 「そこが、おじさんの"居場所"」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………。」

[メイン] 犬神 八千代 : 「本当に?」

[メイン] 尾形 百之助 : 八千代にもう銃口が向けられて。

[メイン] 犬神 八千代 : 「だって、あなたは……っ」

[メイン] 尾形 百之助 : 光のない尾形の目が、八千代を射抜き。

[メイン] 尾形 百之助 : 確かな殺意と共に、トリガーに指が掛かった。

[メイン] トオル : ……拒絶する。

[メイン] トオル : 「ねぇ、おじさん」

[メイン] 犬神 八千代 : 殺される。
前とは違って、明確に……殺す意思が、打ち抜こうとする。

[メイン] 尾形 百之助 : しかし、直後、声をかけられた途端に。

[メイン] 尾形 百之助 : 嘘のようにすべてが消えた。

[メイン] 尾形 百之助 : 「証拠だ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………っ、はぁ……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「『慣れてる』のが分かっただろう?」

[メイン] トオル : 頷く。

[メイン] 犬神 八千代 : 止まらない、冷や汗が出て。
心臓がばくばくと高鳴っている。

[メイン] 犬神 八千代 : 「………は、い…」

[メイン] トオル : 「私達と、おじさんの居場所は、遠いよ、すっごく、溝が深いくらい」

[メイン] 尾形 百之助 : 「ああ、そうみたいだな」

[メイン] トオル : ……犬神は十分意地を見せた。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………」

[メイン] トオル : だったらそれは、報われないとね。

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの方を向いて、その紡がれる言葉を期待する。

[メイン] 犬神 八千代 : ”仲間”を信じて。

[メイン] トオル : だってそれは、"勇敢"な本音なんだから。

[メイン] トオル : 「でも私達って、同じ人間だよ、力の差はあっても、生まれた場所の違いはあっても、価値観の違いはあっても、性別の違いはあっても、背丈の違いはあっても、真逆の方向を向いていても」

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの言葉に強く頷く。

[メイン] トオル : 「おじさん、男の子なんだよね」

[メイン] トオル : 「カッコイイこと、したくない?」

[メイン] トオル : 犬神に目を向け。

[メイン] トオル : 「私は分かんないんだけどさ」

[メイン] トオル : 「さっき二人で、少しくらいは仲良くなれたんだよね」

[メイン] トオル : 「居場所は違うのに」

[メイン] トオル : 「それってやっぱり、心があるからなんだよね」

[メイン] トオル : お互いのテリトリーを譲り合えない犬と猫がいるなら。

[メイン] トオル : お互いに認め合う犬と猫がいったっていいでしょ。

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの言葉に頷いて。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…ええ、はい。……私たちは仲良くなれました!」

[メイン] 犬神 八千代 : 自信満々にそう言ってのける。
いつかも見た、ポニーテールが揺れて。

[メイン] 尾形 百之助 : フッと笑って。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺もそんなに多くを要求するわけじゃあない」

[メイン] 犬神 八千代 : そのまま、尾形の方へと顔を向けて。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…私だって、全部が全部認められるなんて思ってません」

[メイン] 犬神 八千代 : 「でも」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…少しずつでも、わかってほしいんです」

[メイン] 犬神 八千代 : ……犬と猫は共存できる。

[メイン] 犬神 八千代 : 「それに」

[メイン] 犬神 八千代 : 「お兄さんだって、聞いてくれてます」

[メイン] 犬神 八千代 : 「わかってくれないなら……今、喧嘩してますよ」
……犬猫の喧嘩よりも、きっと凄惨なものになるだろうけど。

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形は、小さく笑って。

[メイン] 尾形 百之助 : 「嘘みたいに聞こえるかもしれないけどな」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺も、『最終的には分かり合える』と思っているんだぜ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…嘘なんて、思ってませんよ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「それは嬉しいな」

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、トオルを見て。

[メイン] 尾形 百之助 : 「まぁ、『男の子』の意見はこんなところだ」

[メイン] トオル : その言葉に頷き。

[メイン] 尾形 百之助 : 「そろそろ時間だ」

[メイン] 尾形 百之助 : 黙って様子を見ているカネコの背を軽く叩いて。

[メイン] 尾形 百之助 : 「待たせて悪かったな」

[メイン] 尾形 百之助 : それだけいって、棚に向かうと。

[メイン] 尾形 百之助 : 「先に出ていてくれ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はここを爆破していく」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……え…爆破、ですか?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「もう戻ってこれる保証はない」

[メイン] 尾形 百之助 : 「持ち出せない武器は全て敵に使われる可能性がある」

[メイン] トオル : 「……私は問題無いよ」

[メイン] トオル : 「犬神、行こう」

[メイン] トオル : 犬神の袖をくい、くいと引っ張る。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……うん」

[メイン] 犬神 八千代 : 引っ張られるように、歩を一歩二歩。

[メイン] 犬神 八千代 : ……しかし一度、立ち止まり。

[メイン] 犬神 八千代 : 「お気をつけてくださいね」

[メイン] 犬神 八千代 : 言い残し、あゆみを進めた。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 爆薬を仕掛け、武器を一つ一つ確認し。

[メイン] 尾形 百之助 : 黙っていくつか「爆発物」と「大型の拳銃」を隠し持ってから。

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形も武器庫を後にする。

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「大丈夫、わかってるさ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「まだ殺しを知らないだけだ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「殺ればわかるさ」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「みんな……俺と同じはずだ」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] GM : ・終章:最後の戦い
『──それでは皆様、お時間です。心ゆくまで戦い、そしてご果てくださいませ。』
その放送を最後に、あなた達の意識が途切れ……。
そして、気が付くとあなた達は、あのモニター画面で見た場所……闘技場の中央にいた。
眼前には、異形の化け物が……。
もはや、生き残るには、この化物を倒す他無い。
→「クリア」後、終章:エンディングへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : そして、全員が最初の部屋に戻ると────。

[メイン] GM : 『──それでは皆様、お時間です。心ゆくまで戦い、そしてご果てくださいませ。』

[メイン] 尾形 百之助 : 「はははは」

[メイン] 尾形 百之助 : 「待ちわびたぜ」

[メイン] 尾形 百之助 : 舌なめずりをしながら、銃を構える。

[メイン] トオル : 「…………」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] トオル : どこから聞こえてくる放送を耳に、体を少し動かし、ウォーミングアップ。

[メイン] 犬神 八千代 : …悩んだ、ずぅっと悩んだ。

[メイン] トオル : ……結局のところ、私は変わらない。

[メイン] トオル : あの化け物をブッ倒して、全員で帰る。それだけ。

[メイン] トオル : おじさんは、一先ずやる気十分。

[メイン] 犬神 八千代 : ……でも、譲れないものはある。
仲間だとわかってくれるように、と。

[メイン] 犬神 八千代 : ………思いたい。

[メイン] トオル : あの人形も、多分いつも通り。
いつもがどういうものなのか分からないけど。多分平気。アイツなら平気。

[メイン] 犬神 八千代 : 手に持った拳銃が、今は何故だか重たく。

[メイン] トオル : ……問題は、犬神。
明らかに不調。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ──その頃ガリィは

[メイン] トオル : 「犬神」

[メイン] 犬神 八千代 : 「っ、ぁ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 特に異常もないのでスリープモード継続してた

[メイン] 犬神 八千代 : びくり、と肩を震わせて。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : スヤァ

[メイン] 犬神 八千代 : 「……あ、なに…かな」

[メイン] トオル : 「まず第一前提」

[メイン] トオル : 「私は犬神の味方」

[メイン] トオル : 「ほら、最初の時とか助かったし……犬神のおかげで、私は何とかやれそう、あの化け物と戦えそう」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……うん、うん…」

[メイン] トオル : 「あの時のお礼、言ってなかったから、言うね」

[メイン] 犬神 八千代 : ゆっくりと、話を聞く。

[メイン] トオル : 「ありがとうね」
不器用ながらも、微笑む。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…礼なんて、いいよ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「友だちだしね」

[メイン] 犬神 八千代 : にっこりと、返して。

[メイン] 尾形 百之助 : 八千代とトオルのやり取りを見ながら、フッと笑い。

[メイン] トオル : 犬神が求めているのは………信頼。

[メイン] トオル : 多分、犬神は、それが足りない。感じられてない。

[メイン] トオル : うーむ。

[メイン] トオル : ガリィとのやり取りを思い出し。

[メイン] トオル : ……よーし。

[メイン] トオル : 「おりゃ~こちょこちょこちょ~~」
犬神の脇腹を真正面から擽る。

[メイン] 犬神 八千代 : はぁ、とどこか溜め息をついていそうな顔。

[メイン] 犬神 八千代 : が、途端。

[メイン] 犬神 八千代 : 「あひゃぁっ!?あはは、くすぐった……い、っ」

[メイン] トオル : 「もっと笑え~」
さらに擽る

[メイン] 犬神 八千代 : 「っ、はは、降参降参!もう無理ですからぁ!!」

[メイン] 犬神 八千代 : さっきよりも、硬くない。
自然な笑みが出て。

[メイン] トオル : 「はいやーめた」
擽る手を止め。

[メイン] トオル : 「うん、うん」
そして、犬神の顔を見て、頷き。

[メイン] トオル : 「その笑顔が見たかった」

[メイン] トオル : 「犬神のその笑顔が無いと、ちょっと私、不安になる」

[メイン] 犬神 八千代 : 「あはは……っ、ぁ…もう……」

[メイン] 犬神 八千代 : 目をこすりながらも、視線をトオルに向けて。

[メイン] トオル : 「犬神のこと気になって、戦い中に転んじゃうかも」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…ふふ、ああ…」

[メイン] 犬神 八千代 : 「それは大変です」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……じゃあ、今しっかり……笑っておきますからね」

[メイン] 犬神 八千代 : そうやって、にっこりと笑みを見せつける。

[メイン] トオル : その笑みに、微笑み返し。

[メイン] トオル : 「犬神のこと」

[メイン] トオル : 「頼ってるから」

[メイン] トオル : ニッ、と笑う。

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………」

[メイン] 犬神 八千代 : 頼られたなら、忠誠を。

[メイン] 犬神 八千代 : それが、仲間として、友だちとして、忠犬として、の在り方。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……はい!」

[メイン] トオル : ……調子、戻ったみたいだ。良かった良かった。

[メイン] トオル : 満足そうに頷く。

[メイン] 犬神 八千代 : そのまま、立ち上がり。
……拳銃を強く、握りしめる

[メイン] GM : そうして、意識が薄れるあなた達─────。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 気が付くとあなた達は、あのモニター画面で見た場所……闘技場の中央にいた。

[メイン] GM : 眼前には、異形の化け物が……。

[メイン] 異形の化け物 : 「シュルルルルルルル─────────」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ( ˘ω˘ )スヤァ…

[メイン] GM : あなた達の身長を遥か越える、その存在。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……!」

[メイン] トオル : 金属バッドを固く握り締める。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ポーズを取ったまま眠り続けるガリィ
だが……ゆっくり歯車が動き始める

[メイン] 尾形 百之助 : 「的がデカいが頑丈……こうなると、そうだな」

[メイン] 犬神 八千代 : グリップを握る。
肩に乗せて、固定させる。

[メイン] 尾形 百之助 : 「『熊撃ち』ってところか」

[メイン] 尾形 百之助 : 皮肉気に笑う。

[メイン] 尾形 百之助 : 「まさかこの俺がな」

[メイン] 尾形 百之助 : 「因果なもんだ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : カチ カチ カチ ガチッ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 歯車が遂に噛み合い
順調に機構が作動する

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 機構によりエネルギーが全身の機関を再循環
当然思考回路にも新鮮な熱が叩き込まれ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : パチリ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……なんです、誰も起こしてくれなかったんですかぁ?」

[メイン] トオル : 「あ、ごめん」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 人形はいつも通り夢も見ずに目を覚ました

[メイン] 犬神 八千代 : 「……寝てたんだ…」

[メイン] 尾形 百之助 : 「寝るのも才能だ」

[メイン] トオル : ……さて、囮役だったかな。
適任なら、やるっきゃない。

[メイン] 犬神 八千代 : そんな、いつも通りの彼女に苦笑しつつも。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ふぁぁ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「マズイですね、相手がチョロすぎて欠伸が出ます……」

[メイン] 犬神 八千代 : 見据えるは─────"守るべき皆"。

[メイン] トオル : 腰を少し低くし、いつでもバッドを振るえるように構える。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「二度寝する前に サクッと仕留めちゃおうかねぇ!!」

[メイン] トオル : 「………いいね、そういうところ好きだよガリィ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「い、今言う事じゃねえだろ」

[メイン] 異形の化け物 : 「────────キシャアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
闘技場を揺さぶる絶叫を響かせる。
───戦闘開始のゴングだ。

[メイン] GM : ───戦闘開始───

[メイン] 異形の化け物 : schoice ガリィ 犬神 尾形 トオル (choice ガリィ 犬神 尾形 トオル) > 尾形

[メイン] 異形の化け物 : 対象、尾形

[メイン] 異形の化け物 : 先制攻撃
通常攻撃

[メイン] 異形の化け物 : 判定:【肉体】

[メイン] 異形の化け物 : 失敗で1ダイス分ダメージ

[メイン] 尾形 百之助 : 「わかるか、誰が『こっち側』か」

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 10,2,10 > 成功数1

[メイン] トオル : お守り!!

[メイン] system : [ トオル ] お守り : 3 → 2

[メイン] 尾形 百之助 : たすかる

[メイン] 犬神 八千代 : よくやった!

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 9,9,5 > 成功数1

[メイン] 異形の化け物 : 集う5人の中で、尤も際立つ存在。

[メイン] 異形の化け物 : 最初に潰すべき最高戦力へ向け。

[メイン] 尾形 百之助 : 「今だ、殴れ!」

[メイン] 異形の化け物 : その巨体からは考えつかないほどの速さで、突進。

[メイン] 尾形 百之助 : 「そっちに『背を向けてる』!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…っ、うん!」

[メイン] 異形の化け物 : 化け物が有する複数本の刃が、尾形に振るわれようとした瞬間───

[メイン] トオル : 「………わかった!!」

[メイン] トオル : 円弧を描くように、闘技場を駆け巡り

[メイン] トオル : 異形の化け物の背後へ。

[メイン] 犬神 八千代 : 尾形の方を気にしていたが、言われる通りに。

[メイン] 尾形 百之助 : 「関節の可動域が人間と大差ない事はもう映像でわかってる」

[メイン] 犬神 八千代 : 向かうは、化け物の背後へと。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……注意が逸れたな?」

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 7,10,2 > 成功数2

[メイン] 尾形 百之助 : 10を1で潰す

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 確保 : 1 → 0

[メイン] 尾形 百之助 : 武器全部使う

[メイン] system : [ 尾形 百之助 ] 武器 : 4 → 0

[メイン] 尾形 百之助 : 2d10+4d10+13 (2D10+4D10+13) > 6[2,4]+28[7,8,3,10]+13 > 47

[メイン] 犬神 八千代 : そして、回り込んだその隙に。

[メイン] 犬神 八千代 : 咄嗟に、持っていた銃を放つ。
乱射にはなるが…それでも、図体の大きさから、何発か…

[メイン] 犬神 八千代 : 届いた。

[メイン] 犬神 八千代 : 支援!追撃で+1D10!

[メイン] 犬神 八千代 : 1d10 (1D10) > 1

[メイン] system : [ 異形の化け物 ] 存在点 : 120 → 72

[メイン] 異形の化け物 : 「キシャアアアアアッッ!!!!?」

[メイン] 異形の化け物 : 弱点を見抜かれた化け物。

[メイン] 異形の化け物 : 尾形の狙撃により、体勢を少しばかり崩す。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あらぁ……そこが弱いんですねェ?」

[メイン] 尾形 百之助 : 素早く排莢を行い、また構える。

[メイン] 尾形 百之助 : 「悪くない、『鹿撃ち』よりは楽しめそうだ」

[メイン] 異形の化け物 : 「シュルルルルルッ………」

[メイン] 異形の化け物 : されど百戦錬磨の怪物。

[メイン] 異形の化け物 : その目には殺意が、尾形へ向け続けられていた。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「やだやだ、これだから野卑な化け物は……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 精神で攻撃しますよ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 4,2,10 > 成功数2

[メイン] トオル : お守り!

[メイン] system : [ トオル ] お守り : 2 → 1

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : うわあり!

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 8,6,1 > 成功数2

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……チッ……動くんじゃねえよ、危なっかしい!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ガリィは、撃ち込まれた銃弾のすぐ近く
手を伸ばせば撫でられそうな……至近距離にてせせら嗤う

[メイン] 異形の化け物 : 「───!?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「いやはや、隙が多くて助かりました……んじゃあ、死ねや!!」

[メイン] 異形の化け物 : 気配も無く忍び込まれた懐に、感付くも、時すでに遅し。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 2d10+5 (2D10+5) > 9[3,6]+5 > 14

[メイン] system : [ 異形の化け物 ] 存在点 : 72 → 58

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 抉り込むような手刀を放ち
刷り込むように氷を放つ

[メイン] 尾形 百之助 : 「うまいな、気が逸れた隙を狙っている」

[メイン] 尾形 百之助 : やっぱり俺と同じだ、みんな。

[メイン] 異形の化け物 : 鮮やかな連撃は、巨体の腹部を抉る。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「お粗末様で〜す!」

[メイン] 異形の化け物 : 「ギシャアアアアアアアアッッ!!!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……っ、すご…」

[メイン] 異形の化け物 : 鼓膜を突き破らんばかりの悲鳴が、闘技場に響き渡る。

[メイン] トオル : 「いいねガリィ!」

[メイン] トオル : ……行ける、行ける、行ける!!

[メイン] 犬神 八千代 : スケートリンクでもするような、鮮やかな動きを見ながら。

[メイン] トオル : 帰れる、勝てる……!

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「脆い部分は作りました、後は砕くだけですよぉ」

[メイン] トオル : 「おーけー、砕く、だね」

[メイン] トオル : ガリィに、ニッと笑い。

[メイン] トオル : がら空きの背後へ飛び、金属バッドを思いっきり振りかぶり───。

[メイン] トオル : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 1,2,5 > 成功数3

[メイン] トオル : 1使っちゃお

[メイン] system : [ トオル ] 侵蝕 : 15 → 11

[メイン] トオル : 武器2つ使用
佐藤 幸世 拒絶(負)の援護も使用

[メイン] 尾形 百之助 : 「おっと、余所見だな」

[メイン] system : [ トオル ] 武器 : 2 → 0

[メイン] 尾形 百之助 : 援護

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : じゃ、こっちも追撃しましょうか

[メイン] 尾形 百之助 : もう1d10どうぞ

[メイン] トオル : うわあり!

[メイン] 犬神 八千代 : 追撃!

[メイン] トオル : (2+1+4)d10 ダメージ (7D10) > 43[8,3,10,6,1,8,7] > 43

[メイン] system : [ 異形の化け物 ] 存在点 : 58 → 15

[メイン] トオル : 背面を覆う殻を、文字通り打ち砕くッッ

[メイン] トオル : 「おりゃああああッ!!」

[メイン] 異形の化け物 : 「ギシアアアアアアアアアアアッッッ!!!」

[メイン] 異形の化け物 : 青い鮮血が、闘技場に撒き散らされる。

[メイン] 尾形 百之助 : 正面には狙撃を行い、背面に気が向かないように援護を行う。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「元気がいいですねぇ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 敵の目前を踊り狂うように跳ね回り、時に打撃を加え気を逸らす。

[メイン] 尾形 百之助 : 「だが、もう急所は砕いた」

[メイン] 尾形 百之助 : 「あとは嬲り殺しだ」

[メイン] トオル : 「よいしょっと」
着地。

[メイン] トオル : 「……うん!」
尾形に頷き

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「よくできましたね、トオル」

[メイン] トオル : 「……犬神!!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……う、うん!」

[メイン] トオル : 「……ん」
ガリィに照れくさそうにしつつ。

[メイン] 尾形 百之助 : 「それでいい」

[メイン] 尾形 百之助 : 「さぁ」

[メイン] トオル : 「……"任せた"よ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「─────」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「派手にぶっ殺すんですよ!」

[メイン] 尾形 百之助 :  俺と同じだ
「 殺 せ 」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : (……これ、地味にレイアのセリフですね)

[メイン] 犬神 八千代 : 言葉が投げかけられる。

[メイン] 犬神 八千代 : それに頷くことも無く、ただ化け物と対峙して。

[メイン] 犬神 八千代 : 銃を──────

[メイン] トオル : ……犬神?

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あの、何やってるんです?」

[メイン] 犬神 八千代 : 3b10<=4 頭脳判定(発狂) (3B10<=4) > 10,1,4 > 成功数2

[メイン] 犬神 八千代 : 通す

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :

[メイン] 犬神 八千代 : いや、違いますね

[メイン] 犬神 八千代 : 猫山 鈴 友情 正

[メイン] 犬神 八千代 : 振り直し

[メイン] 犬神 八千代 : 3b10<=4 頭脳判定(発狂) (3B10<=4) > 10,10,7 > 成功数0

[メイン] 犬神 八千代 : これで

[メイン] 犬神 八千代 : ACT アクシデント表 アクシデント表(3) > こっちは必死にやってるってのに、まったく、アイツめ……! あなたが「ツナガリ」を結んでいる主人公を任意に1人選び、「感情」を変更する。この際、必す「負の惑情」を選ばなければならない。「ツナガリ」を結んでいる主人公がいない場合、ダイスを振り直し、再度「アクシデント表」に当てはめる。

[メイン] GM : ストップ

[メイン] GM : 戦闘中の失敗はACT表振らない

[メイン] 犬神 八千代 : わかりました

[メイン] 尾形 百之助 : それにな

[メイン] 尾形 百之助 : 「違うだろう」

[メイン] GM : ただし、侵蝕+4はちゃんとある

[メイン] 尾形 百之助 : 援護、再挑戦

[メイン] 尾形 百之助 : ああ、拒絶だから無理かな

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 一応できますね、拒絶でも

[メイン] GM : できちゃう

[メイン] 犬神 八千代 : 「──────」

[メイン] 尾形 百之助 : じゃあ

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 :  俺と同じだ
「殺   せ」

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 「やだ」

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 柊木 秋 友情 正

[メイン] 犬神 八千代 : 振り直し

[メイン] 犬神 八千代 : 3b10<=4 頭脳判定(発狂) (3B10<=4) > 5,1,4 > 成功数2

[メイン] 犬神 八千代 : ……ぐぅう……

[メイン] GM : いや

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :

[メイン] GM : その判定ダイスが、尾形の援護した後の判定になる

[メイン] 犬神 八千代 : あ、そっか

[メイン] 犬神 八千代 : じゃあ……今度こそ、振り直しです

[メイン] 犬神 八千代 : 3b10<=4 頭脳判定(発狂) (3B10<=4) > 6,9,10 > 成功数0

[メイン] 犬神 八千代 : はい

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : その銃口は。

[メイン] 犬神 八千代 :
  殺せない
……向けられない。

[メイン] 異形の化け物 : 「シュルルルルルッ!!!!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ごめん」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら」

[メイン] 異形の化け物 : そんな犬神の葛藤など、お構いなく、化け物の追撃が始まる。

[メイン] 犬神 八千代 : 肩に構えていた、銃が……降りて。

[メイン] トオル : ───そっか。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……ま、人間ならこんな物ですか」

[メイン] トオル : ……いや、それでいいんだ、犬神。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「よく頑張りましたね、褒めてあげますよ」

[メイン] トオル : よく、"拒絶"できた。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「人間風情が、よく悩みました」

[メイン] トオル : 「………ごめん犬神、無責任を押し付けて」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「だからまあ……」
ちょっと、気に入らないけど

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ああ、ありがとうございます…」
へとへとになりながらも、笑みを返して。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「後はガリィにお任せです」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……いえ、こちらこそ…」

[メイン] 異形の化け物 : choice 【抹殺】 【逃れられぬ死】 (choice 【抹殺】 【逃れられぬ死】) > 【抹殺】

[メイン] 異形の化け物 : choice ガリィ 犬神 尾形 トオル (choice ガリィ 犬神 尾形 トオル) > 尾形

[メイン] 尾形 百之助 : 「ツケを払うことになるぜ」

[メイン] 異形の化け物 : 【抹殺】
タイミング:後勢 対象:1人 回避:ランダム 禁則:代替
効果:主人公に[怪異レベル]個分のダメージを与える。

[メイン] 尾形 百之助 : ニヤァと笑って。

[メイン] 異形の化け物 : 判定は

[メイン] 犬神 八千代 : 「………っ」

[メイン] 異形の化け物 : choice 頭脳 精神 肉体 (choice 頭脳 精神 肉体) > 精神

[メイン] 尾形 百之助 : 「それでいい」

[メイン] 犬神 八千代 : 「払いません、踏み倒します!」

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=5 精神判定(発狂) (3B10<=5) > 10,8,6 > 成功数0

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :

[メイン] 尾形 百之助 : このままだ

[メイン] 異形の化け物 : ───そうして、化物は、尾形へ、猛撃ッッ

[メイン] 異形の化け物 : 3ダメージ

[メイン] 犬神 八千代 : 銃口を下ろした後、その足で向かった先は。

[メイン] 犬神 八千代 : ……尾形の元。

[メイン] 異形の化け物 : あ、ごめん、間違えた🌈

[メイン] 異形の化け物 : 3d10 ダメージ (3D10) > 12[3,5,4] > 12

[メイン] 異形の化け物 : こうです

[メイン] 犬神 八千代 : わお

[メイン] 犬神 八千代 : ガード!

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 8 → 20

[メイン] 異形の化け物 : 複数本の刃は尾形を襲うも───

[メイン] 犬神 八千代 : 飛び出た八千代によって、それは叶わなかった。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……っ!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……っ、ぁあああ……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……って!」

[メイン] 異形の化け物 : 犬神から吹き出る、血飛沫。

[メイン] トオル : 「犬神ィイイッ!?!」

[メイン] 犬神 八千代 : 刃が引き裂く、八千代の身。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「何やってんだ!!そこの犬っころ!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……っ、はぁ、はぁ……だ、って…」

[メイン] 犬神 八千代 : 尾形の方を向いて。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ツケ、踏み倒しましたから…ッ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「……」

[メイン] 犬神 八千代 : ぼろぼろと、赤く染まっていない所などない体で。

[メイン] 尾形 百之助 : 光を返さない目で、尾形がボルトアクションで新たな弾丸を装填し。

[メイン] 尾形 百之助 : 構える。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……意地張った結果がコレですか、ったく!!」

[メイン] トオル : ………犬神……。

[メイン] トオル : ……お前は……強いよ。

[メイン] 犬神 八千代 : …ああ、痛い。
……でも、私は…仲間を守る犬だから。

[メイン] 異形の化け物 : ラウンド2

[メイン] 異形の化け物 : 先制攻撃

[メイン] 異形の化け物 : choice ガリィ 犬神 尾形 トオル (choice ガリィ 犬神 尾形 トオル) > ガリィ

[メイン] 異形の化け物 : 狙いは、己の傍で踊る小人形

[メイン] 異形の化け物 : 基本攻撃:【肉体】

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あーら……ようやく目を追いつかせましたか」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 3b10<=6 肉体判定(発狂) (3B10<=6) > 6,1,9 > 成功数2

[メイン] 異形の化け物 : が、その刃は、ガリィの俊敏な身のこなしを捉えきることは叶わず。

[メイン] 異形の化け物 : 軋めく己の体から吹き出る青の鮮血が、体力を奪っていった。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「けど、身体が全然足りてねえんですよ!!」

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 1,2,9 > 成功数2

[メイン] 尾形 百之助 : 銃声。

[メイン] 尾形 百之助 : 2d10+13 (2D10+13) > 16[10,6]+13 > 29

[メイン] 異形の化け物 : 「──────。」

[メイン] system : [ 異形の化け物 ] 存在点 : 15 → -14

[メイン] 異形の化け物 : その銃弾は、巨体の眉間を貫いた。

[メイン] 尾形 百之助 : 硝煙と共に、薬莢が排莢され。

[メイン] 異形の化け物 : 操り人形が、その糸を失ったかのように。

[メイン] 尾形 百之助 : 乾いた音が短く響く。

[メイン] 異形の化け物 : 倒れる。

[メイン] 異形の化け物 : 文字通り、最後の、一撃。

[メイン] 異形の化け物 : 赤い鮮血で染まった床が、青で塗り替わっていく。

[メイン] 尾形 百之助 : だが、尾形は。

[メイン] 尾形 百之助 : 続けて弾丸の装填を行い。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「少し長引いたけど、切ない決着でしたねぇ」

[メイン] 尾形 百之助 : ゆっくりと、銃口を。

[メイン] 尾形 百之助 : ……八千代に向ける。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あーら、怖い」

[メイン] 犬神 八千代 : ぽたりぽたりと、血を流して。

[メイン] 犬神 八千代 : ……それを、見る。

[メイン] トオル : 「…………おい、何を……!?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「えーっと……あなた、何でしたっけ?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「言ったはずだ」

[メイン] トオル : ホッとしたのも、束の間。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺の方に向かったら殺すと」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…しっかりと、聞きました」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あら……そんなに熱い仲だったんですか?」

[メイン] トオル : ……近寄ろうにも、近寄れない。

[メイン] トオル : これは……本気の、殺意。

[メイン] トオル : 邪魔すれば、必ず撃つ、絶対に、撃つ。

[メイン] 犬神 八千代 : 向けられる、2度目の殺意。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……」

[メイン] 尾形 百之助 : 弟がいた。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ……殺意は本物
挙句、撃たれるであろう女は瀕死

[メイン] 尾形 百之助 : 高潔な弟だった。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : なんでこうなってるんですかねぇ……?

[メイン] 尾形 百之助 : 自分とは似ても似つかない、腹違いの弟だった。

[メイン] 犬神 八千代 : ……前は臆した。
今だって、恐ろしくてたまらないし、出る血にまみれて凍えそう。

[メイン] 尾形 百之助 : 「八千代」

[メイン] トオル : ………見守るしか、ない……いや……犬神を……信じる。

[メイン] 犬神 八千代 : 「はい」

[メイン] 尾形 百之助 : 初めて、名前を呼び。

[メイン] トオル : それだけだ。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺はお前が殺すところを見てみたかった」

[メイン] トオル : 犬神は、強い。

[メイン] 尾形 百之助 : 「昔、同じことを弟にした」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……」

[メイン] 尾形 百之助 : 「弟は殺さなかった」

[メイン] 犬神 八千代 : ……あの、弟さん。
話に出していた……。

[メイン] 尾形 百之助 : 「父の言いつけだった」

[メイン] 尾形 百之助 : 「父は弟を戦場に出しておきながら、一人も殺すなといっていた」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺にはそんなことは一言もいわなかった」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「めちゃくちゃですねぇ、親父さんは弟さんの事が嫌いだったんですかぁ?」

[メイン] 犬神 八千代 : 「なら、私は言いますよ」
「これから、殺すなって」

[メイン] 尾形 百之助 : 「弟はそもそも戦わない旗手だった。ゲン担ぎだろう」

[メイン] トオル : ………兄弟で、差が……。

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺は幾らでも殺す狙撃手だ」

[メイン] トオル : こんな、明らかな……優劣が……。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なるほど」

[メイン] 犬神 八千代 : 「それでも、です」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「では、あなたに殺すな。というのは死ね というような物ですね」

[メイン] トオル : 冷や汗が、首筋を伝う。

[メイン] 尾形 百之助 : ニヤリと笑う。

[メイン] 尾形 百之助 : 「そうだ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………。」

[メイン] 尾形 百之助 : 「みんな俺と同じはずだ」

[メイン] 尾形 百之助 : 「人を殺すのに罪悪感を感じる?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「そんな人間が存在して良い筈がない?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「……違う」

[メイン] 尾形 百之助 : ゆっくりと、トリガーに手が掛かる。

[メイン] 尾形 百之助 : 「逆だ……お前達のような奴らがいて……いいはずがないんだ」

[メイン] トオル : ………犬神。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ですねぇ、親しくもない相手なんて、どうでも良いですよ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……私は、あなたがいてほしいと思います」

[メイン] トオル : お前の強さは、間違ってない。

[メイン] トオル : だから、負けるな……!

[メイン] 犬神 八千代 : 「でも、その引き金をこれからも抜くこともまた、違うと言い切ります」

[メイン] 尾形 百之助 : 「俺が引かなければ今頃2人は死んでいる」

[メイン] 尾形 百之助 : 先ほどの怪異。

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形は痛打を与えた、あれがなければ、まだ怪異は凶刃を振るい続け。

[メイン] 尾形 百之助 : ……その矛先はこの場の誰かに向いていただろう。

[メイン] 犬神 八千代 : あ、だめだ……ふらふらしてきた。
頭も回らないし、そもそも………血が足りないからだろうか。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……」

[メイン] トオル : …………犬、神……!!

[メイン] 犬神 八千代 : 「……それ、なら」

[メイン] 犬神 八千代 : 一歩、一歩。歩み寄る。

[メイン] 犬神 八千代 : 銃口と八千代の距離が狭まっていく。

[メイン] 犬神 八千代 : 「……私は、死ぬことはないです」

[メイン] 尾形 百之助 : 3b10<=8 肉体判定(発狂) (3B10<=8) > 7,9,10 > 成功数1

[メイン] 犬神 八千代 : 「この、銃では」

[メイン] 尾形 百之助 : 引き金を、ためらいなく引く。

[メイン] 尾形 百之助 : しかし。

[メイン] 尾形 百之助 : 「……ジャムったか」

[メイン] 犬神 八千代 : 「…………。」

[メイン] トオル : 引い、た………!

[メイン] トオル : ……でも、生きてる……!

[メイン] 犬神 八千代 : ……ためらいなく、引いた。

[メイン] 尾形 百之助 : 不発。

[メイン] 犬神 八千代 : わかってる。

[メイン] 尾形 百之助 : 尾形は、薄く笑って。

[メイン] 尾形 百之助 : 「確かに死ななかったな」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……今の、なんだったんです?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「さぁな」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「タダの奇跡だろう」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、歩き出す。

[メイン] 尾形 百之助 : 「弾切れだ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「うへぇ……マスターが聞いたらキレそうですね」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「無料の奇跡だなんて……」

[メイン] トオル : 「……………」

[メイン] 尾形 百之助 : 「無料?」

[メイン] 尾形 百之助 : 「冗談じゃない」

[メイン] 犬神 八千代 : 「………」

[メイン] 尾形 百之助 : 「一度『死んだ分』だろう」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ああ、なら随分高いですねぇ」

[メイン] 犬神 八千代 : 頭が、ぼおっとして。
……視界がゆがみかねる。

[メイン] トオル : 「……!!」

[メイン] 尾形 百之助 : 「八千代」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : 「次は殺してやる」

[メイン] 尾形 百之助 :  

[メイン] 尾形 百之助 : そういって、尾形は一人。

[メイン] トオル : 咄嗟に犬神の体を支え。

[メイン] 犬神 八千代 : ……弟さんの、分……

[メイン] 尾形 百之助 : どこへなりと、歩み去っていった。

[メイン] トオル : ………分かり合えないことを、"拒絶"できなかった自分の無力さにもまた、打ちひしがれた。

[メイン] 犬神 八千代 : それに支えられながら、微かな頭だけで。

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 「次も死にません」

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : そう言って、意識を失った。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・終章:エンディング
『馬鹿なッ………!?』
闘技場から流れる、謎の声。放送の声と同じだ。
異形の化け物が倒されると共に、闘技場が歪み、そして眩しい光に包まれる。
観客席にいた影も、その光の下へ吸い込まれていき。そしてあなた達もまた、暖かな感覚に包まれる。
──気がつけば、あなた達は元の世界へ戻っていた。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : そうしていると、闘技場の空間そのものが、揺らめき始める。

[メイン] GM : 『馬鹿なッ………!?』

[メイン] GM : その声と共に、徐々にその歪みは深まり、やがて光が溢れ出てくる。

[メイン] トオル : 「……犬神!!」

[メイン] トオル : 持ち得る薬を飲ませる。

[メイン] system : [ トオル ] 薬 : 2 → 0

[雑談] system : [ 犬神 八千代 ] 理性 : 8 → 4

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 20 → 16

[メイン] 犬神 八千代 : 「……っ、ぅ」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……う、あ……トオル、ちゃん……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「これカネコさんの分ですけど 良かったらどーぞ」

[メイン] 犬神 八千代 : 流し込まれたもので、ようやく気を戻し。

[メイン] 犬神 八千代 : 「あ……ああ、ありがとう、ガリィさん」

[メイン] 犬神 八千代 : その薬も、飲み。

[メイン] system : [ カネコ ] 薬 : 1 → 0

[メイン] system : [ 犬神 八千代 ] 侵蝕 : 16 → 8

[メイン] 犬神 八千代 : 「……ふ、ぁ……ああ」

[メイン] 犬神 八千代 : 鎮痛剤、止血剤。
それらがもたらした効果は圧倒的で。

[メイン] 犬神 八千代 : ……木漏れ日が差すような、そんな気持ちにさえなった。

[メイン] トオル : 「しっかりしろ犬神!!」

[メイン] トオル : 「お前はこんなところで死んでいい奴じゃないだろ!」

[メイン] 犬神 八千代 : 「……っ、うん」

[メイン] トオル : 「ほら、帰るぞ……!!ガリィ!!手伝ってくれ!!」
犬神の右肩を担ぐ

[メイン] 犬神 八千代 : トオルの肩を、しっかりとつかみ。
半死半生と言った形ではあるが。

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ハイハイっと…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 犬神を挟んで左肩を担ぐ

[メイン] 犬神 八千代 : 「…あはは、ごめんね……」

[メイン] トオル : そのまま3人は、光の中へ、誘われ────

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : ──────ここは……?

[メイン] トオル : 気が付けば、トオルはベッドにいた。

[メイン] トオル : 目覚まし代わりの心地の良い小鳥の囀り声が聞こえ、重たい体を起こす。

[メイン] トオル : 「………夢」

[メイン] トオル : ……と思い込むには、あまりにも鮮明過ぎる。

[メイン] トオル : 朝の冷たい空気を肺に取り入れて、改めて脳裏に浮かび上がる、あの惨劇の光景。

[メイン] トオル : 磨り潰されていく人間の体、この世にあってはならない異形の化け物、そして────

[メイン] トオル : "狂人"の、眼差し。

[メイン] トオル : 銃口。

[メイン] トオル : 発砲音。

[メイン] トオル : ──────。

[メイン] トオル : ……拒絶し切れなかった。

[メイン] トオル : 強くあろうとして、それでもやっぱり私は、打ち砕けなかった。

[メイン] トオル : あの人達の心の中に眠る、闇を、頑強な殻を。

[メイン] トオル : 金属バッドでスウィングしても、砕くことはできなかった。

[メイン] トオル : 住む世界が違うという理由は、壁は、あまりにも高すぎた。

[メイン] トオル : …………。

[メイン] トオル : しょげる。

[メイン] トオル : 「はぁ……」

[メイン] トオル : るんちゃんに会いたい……。

[メイン] トオル : ………うぅむ、やっぱり弱い。

[メイン] トオル : るんちゃんにすぐ頼っちゃう……。

[メイン] トオル : 「…………」

[メイン] トオル : ……変われないのは、お互い様。

[メイン] トオル : 私も結局、何も変われてなかった。

[メイン] トオル : ちょっと、悔しいな。

[メイン] トオル : 私の心の中で燻った、我儘なかぐや姫は、竹の中で少し光っただけ、外に出て、月にはまだ帰れていない。

[メイン] トオル : "拒絶"。

[メイン] トオル : その感情の、重さを、私は、改めて思い知った。

[メイン] トオル :  

[メイン] 百木るん : ピーンポーン。

[メイン] 百木るん : 「おはようトオル~!今日は私が迎えに来たよ~!珍しいね?お寝坊さん?普段はトオルから起こしに来てくれるのに~!」

[メイン] トオル : ……あ。るんちゃん。

[メイン] トオル : 「……おはよ、るんちゃん」

[メイン] 百木るん : 「……?」

[メイン] 百木るん : トオルの顔を、じっと覗く。

[メイン] 百木るん : 「"元気ない"?」

[メイン] トオル : …………あ。

[メイン] トオル : ……犬神に言った言葉。

[メイン] トオル : 私に返ってきた。

[メイン] トオル : ………むう、それなら私は。

[メイン] トオル : "拒絶"。

[メイン] トオル : 「そんなこと無いよ、ほら、行こっか」

[メイン] トオル : 私の在り方は、まだちょっぴり見えない。

[メイン] トオル : どう在るのが正解なのか、分からない。

[メイン] トオル : だから、私は探し求め続ける。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : ────────拒絶しながら。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル : 見てろよ、カネコ、あと変な人形。
それに、怖い目つきのおじさん。

[メイン] トオル : 私は強くなってやる。

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] トオル :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン]    : 「──!──!!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : (……なんです、騒がしい。今、あたしは忙しいんですよ)

[メイン]    : 「 リィ──ガ  !──」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 騒がしい騒音に耐えかね
苛立ちを胸に目を開ければ……

[メイン]    :  

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 真っ赤になって泣きっ面のアホがいた

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「ガリィ…!やっと起きたんだゾ!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……なーんなんですか、そんなに慌てて。送り出す時は余裕そうだったじゃないですか」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「だって、ガリィが……ずっと動かなかったから……」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……ああ、なるほど」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あたしがいなくなったせいでずっと腹ペコだったと、それで動けなくなるのが怖くなったんですねェ?」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「違うゾ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……だったら何だってんだ。まーたリボンが解けて結べな〜いって話かよ」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「えーっと、うーんっと……」
大きな鉤爪をワタワタと振り回し、慌ただしく思考を言語化しようとする

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「ずーっと動かないガリィを見てて」
「じーっとしてたら、何だかお臍の下辺りがドロドロして嫌な感じになったんだゾ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……いや、全然わかりませんけど」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「とにかく、なんだか嫌な気分だったから、慌てて起こそうとしてたんだゾ!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「はぁ……別に放っておいてよかったんですよぉ、あんな任務、本当に楽勝でしたから」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「放っておくのは……なんていうか……ん〜?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「足りない頭で説明しなくて良いですよ……大体わかりましたから」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「そっかぁ…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(……人形らしくない真似をしますね、このブキッチョは)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(ま、良い気分ではありますけどね。これで遊ぶネタが増えましたし……)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(死んだフリでもすれば、きっと……)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(アホみたいに取り乱して……)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : ……泣くだろうな、コイツ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : そんな結論に発した途端
どうにもむず痒い気持ちが湧き出てくる

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 急かされる様な、煮えたぎる様な、冷えつく様な、焦げ付く様な

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : いてもたってもいられない、おかしな気分が湧いて……鬱陶しくて堪ったもんじゃない

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「……?」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「ガリィ、やっぱり故障してる所があるのカ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「────ッ!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「なわけねねーだろ!マスターに結果をどう報告するか考えてたんですよ!」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「わっ!そんな、大声あげなくても良いダロー!?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「うっさい!バーカ!」
飛び上がるように立ち上がり、またその場で強くスピンをかける

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「あたしは報告する為にマスターのとこ行きますから、着いてくるんじゃねーぞ!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : クルクル回りながら部屋から退出
滑る様に廊下を駆けていく

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(アホらしい、人形が人間みたいに取り乱して……)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(……ああ、そう言えば。あのドちびと犬っころ。家に帰れたんでしょうか?)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「(……アイツら、どうも身内に似てたんですよねぇ。色々と)」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「無事だと良いんですけれど……」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「誰が?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「……着いてくんなつったろうが!!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「食事なら後で用意するから、ちゃんと待ってろ!おすわり!」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「だって、また倒れないか心配だゾ」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「………あっちに比べて。こっちは駄犬ですかね」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「さっきから犬みたいに言って失礼だゾ!!」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「ハイハイ……振り切るのは諦めてあげますけど、大人しくしてるんですよ?」

[メイン] ミカ・ジャウカーン : 「言われなくても、暴れたりなんてしないゾ?」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 「アンタ、不注意だから物とか落として割るじゃないですか…」

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 人形らしくない態度で言葉を交わしながら
真逆の様子で廊下を進む

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : クルクルと回りながら呆れ顔のガリィと

[メイン] ミカ・ジャウカーン : ドタドタ進みながら笑顔のミカ

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : そのままマスターの元へ向かう中
ガリィは 人形は
こう思った

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 『ああ、やはり消えるなら。あたしからじゃないとダメだ』
『コイツがいないなら、アイツが敵になるとしたら……』

[メイン] ガリィ・トゥーマーン : 『あたしは動けない』

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] ガリィ・トゥーマーン :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 私はズルいと思うんです。

[メイン] 犬神 八千代 : ──────犬神家、寝室。
寝間着姿の犬神 八千代は、悶々と考え事をしていた。

[メイン] 犬神 八千代 : 最後……あのお兄さん。

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : あの怪物を倒してくれたお礼も聞かずに行ってしまうなんて!

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : そう、お礼です。

[メイン] 犬神 八千代 :
         ・・・・・・・・・
弱い私の代わりに、泥を被ってもらった感謝を伝えきれていません。

[メイン] 犬神 八千代 : それがあの夢のような、あの世界での唯一の心残りです。

[メイン] 犬神 八千代 : まあ…恐らくあの人は、それもはねのけてしまうんでしょう。

[メイン] 犬神 八千代 : ですが私は言いました、「罪悪感を持つように」と。

[メイン] 犬神 八千代 : それを耳に入れてくれました。
そして、聞き入れてくれたはずです。

[メイン] 犬神 八千代 : なら。

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 次会った時は友だちになれます!

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 銃口を向けられたというのに。

[メイン] 犬神 八千代 : あんなにも殺意で抉られたのに。

[メイン] 犬神 八千代 : 名前も知らない誰かに殺されそうになったというのに。

[メイン] 犬神 八千代 : 八千代の誰かのためにあろうとする、どこかズレた誠実さは一切変わっていない。

[メイン] 犬神 八千代 : ふんふんと鼻息を荒く。
尻尾のようにポニーテールを揺らしながら。

[メイン] 犬神 八千代 : 戦いの時、「私が近寄れば殺す」と言われました。

[メイン] 犬神 八千代 : それはあの人の意地と、私の意地がぶつかったからでしょう。

[メイン] 犬神 八千代 : でも、また会えば話し合えると思うんです。

[メイン] 犬神 八千代 : だって種族が違う猫でも犬でも仲良くなれるなら。

[メイン] 犬神 八千代 : 人間だって仲良くなれるはずなんですから。

[メイン] 犬神 八千代 : ……鏡を取り出して、どこかぼおっと見つめながら。

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 : 諦めませんよ、だって私は……

[メイン] 犬神 八千代 : 猫派なんですから!

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :  

[メイン] 犬神 八千代 :